矢田亜希子

矢田亜希子『刑事・鳴沢了　〜東京テロ、史上最悪の24時間〜』(CX 5/29土)で復帰。http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2010/100316narusawa.html

しかし離別したとはいえ元夫は遺棄致死容疑で逮捕された身。これほどメジャーな場で華々しく復帰というのはやや早すぎの感を否めない。しかも7月からは連ドラ『逃亡弁護士 成田誠』(関テレ)のレギュラーも決まってるし。そこで矢田の所属事務所Tのタレントリストを覗いてみると、依然彼女がトップの看板女優と判る。多分事務所が｢B｣(の御大S)あたりに頼み込んだんだろうな、｢うちは彼女が早く復帰できないとジリ貧になる。いいところにブッキングできるように捻じ込んでほしい」とか何とか。にしてもみんな復帰が早いよな、それがいいか悪いかは別にして。矢田といい小向美奈子といい北野誠といい(とくに北野は無期限休業なんて印象全然ないし)。つっても矢田は自分に責任があるわけじゃないから他の2人とはかなり事情が違うのかもしれないが。
で肝心のドラマ『鳴沢了』は結構面白かった、近頃とんとなくなったドンパチドカンボカン(?)の派手なアクションと火薬系を前面に出した刑事物で。その分いろんな面で荒削りだが、楽しみどころはむしろそういう粗野なところそれ自体ともいえるんだし、いいんじゃないかなたまにはこういうのがあっても。矢田亜希子は刑事役ってのがちょっと皮肉ではあるが、それもむしろ狙いなんだろうしなイメージ転換のための。実際なかなかよかったよ、銃撃戦にもひるまない勝気な女デカって感じを頑張ってて今までにない印象。ただまたも遠藤憲一と寺島進は出すぎ感ありあり。今のドラマ界はこの2人なくしては成り立たないほどで、かつての内藤剛志や大杉漣の位置をすっかり奪っちまったな。