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黒川芽以on『相棒』

natsukikenji2009-03-05

昨日(3/4水)の『相棒Season7』に黒川芽以がゲスト出演した。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0017/index.html
といっても「ゲスト」と呼べるほど格があるかというと、残念ながら大いに疑問だ。むしろ共演の西沢利明中島久之(両者とも久々に見た気がする。とくに西沢氏はいつの間にか年季が入ってた)のほうが遥かに格上なわけで。それに役どころとしてももう少しストーリー自体への深い絡みが欲しかった。でもまあ他を圧する高視聴率ドラマ(大河以外で)に出られたんだからとにもかくにもよかったというべきだろう──それも事務所移籍の恩恵かもしれないが(今までは劇団系だったが名脇役大杉漣のオフィスへ)。現在『名曲探偵アマデウス』(NHKBS)にレギュラー出演中。因みにミステリ評論家Y井T氏は黒川芽以ヲタで、舞台観にいったりイベントに参加したりしてるらしい。

(※↑事務所サイトより無断転用)



ところでついでに『トライアングル』(関テレ火)『キイナ・不可能犯罪捜査官』(日テレ水)について一言触れとく。どちらも不満だ。とくに前者はかったるすぎ。折角の凄い顔ぶれが活きていない──なんてことすら二の次になるほど、とにかく脚本演出揃ってタルすぎる。ドラマには普段文句いわない俺がいうんだからよほどだよ。ほんの1例を挙げれば、台詞にクサい倒置法が多すぎ(「もう会っちゃダメだ、あの男には」とかいうやつ。まあ俺もよく使うから人のことはいえんが)とかetc。でも何よりも子供殺し&子供の犯罪というダークなテーマを扱っていながら、その暗さ重さが画面から全然滲み出てこないのが致命的。それはリアルかどうかなんてこととは全然別の問題で、それがないと肝心の犯人探しのサスペンスすら生まれないってことになる。
後者(『キイナ』)はそれに比べればまだ相当マシだが、折角の稀代のホラークイーン菅野を久々にこういう怪しいテーマで起用していながら、その「怪しさ」(これまたダークさといい換えてもいい)のまるでない雰囲気創りを選択しちまってることが大いに不満。