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相島一之


『BOSS』、久々にCX系で〈見れる〉刑事ドラマ見たよ。
http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html
これはね、リズムだな。ドラマを〈判ってる〉リズムだ、それが全て。〈判ってない〉のはどんなカッコつけた映像撮ったってダメだからな。だからこういう陳腐なパターン(問題ありのボスと問題ありの部下が日陰部署で大活躍=『ショムニ』→『相棒』王道路線)でもリズムさえいいとこ掴んでれば面白く見れるって見本だ。ただ女優不足だから玉山鉄二や久々の竹野内豊見るしかないけど、個人的には相島一之に密かに注目。いずれフィーチャーされるんじゃない? 相島といえば『富豪刑事』の狐塚刑事もいいが一番印象的なのは『独身生活』での保身のため同僚江角マキコの売春を脅迫するエリート銀行員役だ。狂乱して江角の下半身に抱きついたり…あれはぶっとんでた。


ところでそのダメなCX刑事ドラマの最たるものが4/11(土)清張100年SP『駅路』。http://wwwz.fujitv.co.jp/ekiro/index.html まだ前半なのに冒頭10分でダメだと判った。要は(例によって)意味もなく気どった映像やもったいぶった演技でカッコつけてるだけの愚にもつかない映画もどきだったってこと。あとは歯が浮いたり眠くなったりするだけに決まってるからすぐやめた。向田邦子泣く。裏の土ワイ『タクシードライバーの推理日誌25』のほう録画して正解だった(未見)。結局清張ドラマでもCXはテレ朝に大差で水あけられたな。


刑事物つながりで4/13(月)『ハンチョウ』。奇を衒わず普通に創ってるからまあいいんだけど、突出ポイントがなさすぎで面白みに欠け折角の佐々蔵が活きてないのが難。が同じTBSながら直後の月曜ゴールデン『寝台特急殺人事件』には参った。http://www.tbs.co.jp/getsugol/20090413/drama_point.html これ原作読んでるがそれはこの際どうでもいい(比較してどうこうなんてまるで興味ない)。要はこれこそドラマとしてのリズムのよさの極致だってこと。ある番組でこのシリーズの渡瀬チームの凄み採りあげてたが、ほんっとに創り込みの緊迫が伝わる。名優江原真二郎が一瞬ながら自分で擬闘やってたのもよかった。傑作。例の改編で大ピンチだが往年の〈ドラマのTBS〉の一抹の意地は見た。


4/14(火)『アタシんちの男子』は案の定ローファンタジー? この能天気さは嫌いじゃないよべつに。その直後の『白い春』、女優不足はやはり如何ともしがたし。4/15(水)『臨場』、案の定またも例の〈パターン〉だが内野の鼻につく突出ぶりが実は救いになってる。日頃〈いい人〉役の多い高島惣右衛門の憎まれ役もちょっと面白い。しっかし伊藤裕子松下由樹は役柄交代してほしいな。4/15『アイシテル・海容』は録画したが未見。ネタがやっぱ苦手気味。