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ウユニ塩原


http://www.nhk.or.jp/wonder/program/9/index.html
今夜の『ワンダー×ワンダー』↑見て驚いたが、アンデスウユニ塩原(塩湖ともいうらしい)てほんと凄いな。論より証拠これがそうだ↓(NHKが予告のためにあげた映像なのですぐ消されるかも)。

ここ↑で肝心なのは中ほどで中山エミリが車から降りたところの光景。雨後の塩原が広大な鏡になって空と雲を映してる景色だ。これはほんとに想像を絶する凄さだよねきっと。オーロラなんてものじゃないだろう(ってオーロラなんて見たことないが)。何しろ自分の足元からもう絶景が広がってるんだから。何でこんなふうになるのかというと、ここは世界一平らな場所(四国の半分ほどの面積に高低差50cmもない塩の平原が広がってる)で、そこに深さわずか1cmの雨水が一面に溜まってるからちょうど巧く鏡のようになるんだと。どこまでも平らだから水は流れずしかも浅すぎて膜のように貼りついてるから風が吹いても漣も立たず、おまけに底は全て塩で真っ白だから空を映す鏡には最適という奇蹟のような条件が揃ってるんだな。しかも番組中では更なる奇蹟が紹介された。夜の取材中にちょうどよく雲が晴れて、しかも新月だったために満天の星が塩原の鏡にこれ以上なく鮮やかに映ったんだそうだ。中山エミリは「手を伸ばせばすぐ足元の星に届きそうだった」といってた。ただし星の光は弱すぎるため普通のカメラじゃテレビには映らないので特殊映像でやっとちょっと見れたが。実際にそんな場所に立ったらまさにもうこの世の景色じゃないだろうな。
ではどうやってそんな塩原ができたのか。何と元々は広大な窪地だったところに東西から挟んでるアンデス山脈の土中の塩分が雨で流され途方もない歳月をかけて溜まりに溜まったんだとのこと。しかもその塩の量がハンパなく、掘削で届いた最高深度は200mだが本当はそれより遥かに深い。だからいくら掘っても(ミネラルを多く含んでるから食用に利用される)、というより掘れば掘るほど塩水が湧いてきて減ることがない。しっかしいくら長い間とはいえ四国の半分もある量って、どれだけ塩だらけなんだアンデス山脈…?
更に不思議なのはこの地の塩の結晶がただの四角じゃなくてピラミッド型であること。それはミネラルが多くて塩水が濃い(海水の何倍も)ので浮力が強く結晶がなかなか沈まず、長く浮いてるうちに付着し合って逆様の四角錐状になるため。まあ理屈ではそうなんだろうが、不思議なパワーがあるというピラミッドの形にわざわざなるってところがまた神秘的じゃない?
にしてもこの素晴らしい絶景を観にいったのが中山エミリでよかったな(実は密かにファンだ)。スタジオでトークしてた金子貴俊や夢枕獏じゃちょっと絵になりづらかっただろうから。(※6/18木深夜再放送予定)