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新東宝歌謡映画傑作選

東宝《歌謡映画傑作選》10作揃。

『ハリマオ』(http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20100911)より前に買ったもの。ちょっと奮発したが(勿論ヤフオクなので定価よりは安いが)、新聞広告で見て「これこそ俺のための商品だ!」と直感したからあまり迷いはなかった。
↑画像が小さくて見づらいが、上段左から『高原の駅よさようなら』水島道太郎香川京子他(51年中川信夫)、『湯の町悲歌』近江俊郎山根寿子他(49年野村浩将)、『泣くな小鳩よ』岡晴夫野上千鶴子宮川玲子他(50年毛利正樹)、『異国の丘』上原謙花井蘭子他(49年渡辺邦男)、『風の噂のリル』水島道太郎片山明彦南寿美子他(52年島耕二)。
下段左から『影を慕いて』上原謙山根寿子他(49年野村浩将)、『北上川悲歌』田浦正巳杉田弘子他(61年曲谷守平)、『思い出月夜』高島忠夫池内淳子近江俊郎他(56年近江俊郎)、『男の涙』岡晴夫野上千鶴子他(49年斎藤寅次郎)、『青春ジャズ娘』片山明フランキー堺新倉美子江利チエミ他(53年松林宗恵)。
このうちこれまでのところ『湯の町悲歌』『泣くな小鳩よ』『異国の丘』『男の涙』のみ見た。『湯の町…』は近江俊郎演じる作曲家と逗留先の若女将の悲恋、『泣くな…』と『男の涙』はともに岡晴夫演じる新人歌手の夢と恋の葛藤、『異国の丘』は抑留された夫を待つ妻の悲哀。前の3作は楽しく見れるが『異国…』は重くて歌謡映画とはいいがたい面があるし(その重さが肝心だとは重々判るが)如何せん歌が1曲だけなのがちょっとしんどい。その点岡晴夫の2本はそれぞれ数曲を美声でたっぷり聴けるのがいい。未見作の中ではとくに『青春ジャズ娘』に期待。