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山田五十鈴/アーネスト・ボーグナイン

『必殺仕事人』シリーズにはそれほど思い入れがあるほうじゃないが、山田五十鈴が出ているといつも安心して見ていられた気がする。

個人的にはむしろ一人娘だったという嵯峨美智子(瑳峨三智子)のほうが印象が強い。

大河『三姉妹』で浪人毛谷右京(佐藤慶)の恋人ながら途中で死んでしまう役だったが、あとで体調不良で降板するために急遽台本をそのように変えたと報じられたのを憶えている。当時既に山田五十鈴の娘だと知って見ていたが、何しろ67年でしかも子供の頃のこと、映画界の大スターだった山田をそんなにテレビで見かけていたはずはないので不思議な気がする。因みに必殺シリーズ『必殺必中仕事屋稼業』(緒形拳主演)に1度ゲスト出演しているらしいが75年のことであり、山田がレギュラー出演し始める『必殺からくり人』は翌76年からなので親子共演はない。92年に母親より遥かに早く先立ってしまったときの報道も記憶の片隅にある。





アーネスト・ボーグナイン、『ポセイドン・アドベンチャー』(72)は公開時に見た。『黒部の太陽』での辰巳柳太郎同様、聖対俗の俗を代表する悪役という印象が忘れがたい。『ワイルドバンチ』は後年VHSで見た。





ご冥福を祈ります。