『図解世界の七不思議ミステリー』
6年連続で初戦飾れなかったからorz別の話でお茶を濁そう、
ってわけでもないんだが、つい最近またも買っちまった『図解世界の七不思議ミステリー』に因んで、これまでにちょこちょこと買い溜めてしまってるこの手の本の一部を紹介しようってことで。『図解世界…』は先月出たばかりのPHP版ムックで、「古今東西・封印された謎に迫る!」の副題通り各地の有名(超有名といってもいい)古代遺跡などの謎と神秘を改めて紹介するもので、著者は〈世界博物倶楽部〉。とにかくピラミッド・マチュピチュ・イースター島・アンコールワット・バミューダトライアングル等々有名すぎる素材ばかりなので、関心の薄い向きには「今更もういいよ」的に見られるかもしれないがさにあらず。ミソの一つは写真・地図などオールカラーだってことで、好きな者にはこういう超名所のでかい写真が一堂に会してる(実はめったにない機会)のを眺めるだけでも楽しいわけ。もう一ついいのはやはり「なぜこんな途方もないものを?」という謎と神秘をメインにしてるところ。例えばエジプトのスフィンクスって近年じゃ一万二千年ぐらい前に造られたものかもしれないとの説があるって知ってた? つまりピラミッドより数千年も古いわけで、そうなるとものほんのクトゥルー神話の世界だよな? なお日本からは三内丸山と出雲大社がエントリ。
とにかくこの手のムック本が好きでよく衝動買いする。ただし買うほど惹かれるには条件がある。カラーであること(オールなら最高、悪くても3色・2色刷)と文章以上に(文もないと困るが)図版(できれば写真も)が豊富なことと比較的安いこと(千〜千500円)。『一冊でわかるイラストでわかる図解世界史』(成美堂)は古代から現代までのポイントとなる各時代を精細なカラー地図と解説で詳述したもので、単なるあんちょこ本を超えた優れもの。この手のには青春出版社のシリーズにいいのが多く、『図説・地図とあらすじで読む聖地エルサレム』(月本昭男)『図解・ニュースの裏がわかる!世界の資源地図』(ライフリサーチプロジェクト)『図説・歴史を変えた大航海の世界地図』(歴史の謎研究会)などがあり、いずれも写真こそ乏しいものの、各ページにこれでもかとばかりに地図が溢れてて目に楽しい。あとミリオン出版が出す『不思議ナックルズ』系のムック雑誌もつい買う。『不思議ナックルズvol.12特集恐怖の都市伝説』は伊丹十三の死の謎やTDLと「学会」の関係等のタブーネタを初め怪奇・猟奇・狂気事件の紹介が満載。『別冊ナックルズvol.6日本怪伝説「美しい国」ニッポンを覆う黒い系譜とタブー』もそれに輪をかけて暗澹・凄絶。日本史ムックとなるとそれこそ星の数ほどあるので逆になかなか手が出ないが、最近これはと思ったのは『図解戦国大名格付け』。戦国時代の有名な各軍団の戦力・戦績等を具体的且つ精密に分析比較して順位付けしたもので、意外とありそうでなかった大胆な視点が面白い。紹介は信玄・謙信から始まるので彼らが1位2位かと思ったらさにあらず、採点ではやはり家康・秀吉・信長の順だった。
あと最近とくにコンビニなんかでやたら買ってしまうものに500円コッキリ本がある。竹書房のでは『最新版日本全国で発生している!驚愕の怪事件』(並木伸一郎)『激闘!太平洋戦争・日本軍勝敗を分けた31の大作戦』(後藤一信)等、ミリオンのナックルズBOOKSでは『芸能界黒い噂の真相』『消えた殺人者たち・あの未解決事件の真犯人はここにいる!』等、学研では『決定版超古代オーパーツFILE』(並木伸一郎)等があり、いずれにもある種の昏い情念に衝き動かされたかのような特殊情報が溢れてる。並木伸一郎本は他にも幾つかあったと思う。こういうのは二昔前ぐらいにはノベルス本でガンガン出てたが(超古代史物とか陰謀系とか山ほど持ってる)、最近のこの500円物のほうがお得感があるかな?