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『次郎長三国志』他

実はこのところまたも立て続けに映画見てる。今回もパンフレットからのスナップ付きで紹介を。
まず奥菜恵ハリウッド・デビュー作『シャッター』。http://movies.foxjapan.com/shutter/ タイのホラー映画『心霊写真』が元になってるそうだが、そっちは見てない。とにかく監督落合正幸の全米デビューを見てみたかった、『催眠』『感染』はもう最高峰だと思ってるから。が、うーんこれはややハリウッドに寄り切られ気味感が強いな。清水崇が何だかんだいいながらも結構寄り切ってたのでなおさら。ただ、わざとそう見せてるのかもしれないって気もする。ってことでやや期待からは逸れてたが、でも面白くないというわけじゃない。奥菜恵は色々あったあと身についた魔性っぽさがここでも活かされてる。


次は『20世紀少年』。http://www.20thboys.com/index.html 当然のごとく原作読んでないが、これまたとにかく堤幸彦が大作撮るのを見たかったので。結果、これはなかなか凄いんじゃない? 一瀬隆重さんよ、次は堤さんをハリウッドに送ってもいんじゃね? あと、こういうのはなまじ原作知らないほうが楽しめるね多分。比べて違いがどうかを見たいという興味は全然ない口だし。


次は『次郎長三国志』。http://www.jirocho-movie.jp/ 監督マキノ雅彦(=津川雅彦)の叔父マキノ雅弘作品のリメーク(当然オリジナルは見てない。13本もあるシリーズ物だそうだが)。これは予想以上に面白かった。ギャグあり殺陣ありロマンスあり泣かせありの純粋娯楽作で、安心しきって見れる。温水洋一近藤芳正・木下ほうから日頃役柄がパターン化されてる脇役俳優たちに重要な役を振って凄い熱演させてたのもよかった。今日の毎日紙の評は今の時代に合わないみたいなこと書いてたが、そんなことは全然ないし、第一こういうのは合せなきゃダメとかいう問題じゃないだろう。写真はクライマックスの次郎長対三馬政(さんままさ=竹内力)の図。


最後は今日見た『おろち』。http://www.orochi-movie.jp/index.html これも原作は読んでない、怖がりだから楳図って子供の頃から全然ダメだし(教室に必ず『へび少女』とかの連載誌があっていつもちらっとだけ覗くんだけどあとはもう近づくのもヤだった)。これはとにかく木村佳乃×鶴田法男ってことで必見の覚悟で見たが、いや期待にたがわぬ、というより遥か以上だった。木村は今一番の怪女優だとひそかに思ってたが、その秘才がここで爆発した感がある。鶴田はこれまでと一線画し新境地拓いた。あと、こればかりはちょっと原作読んでみたくなった(といってみるだけになるかもしれんが)。

というわけで今回も原作&オリジナルの知識ナシで見た作品ばかりになってしまった。繰り返しになるが、目の前のがそれなりに楽しめゃそれでいい人間なのでしょうがない(言い訳かな)。