.

ハロプロ大量卒業

(スポニチ10/20より)中澤裕子(35)、安倍なつみ(27)ら「モーニング娘。」のOGや、松浦亜弥(22)、里田まい(24)ら総勢22人がアイドル集団「ハロー!プロジェクト」を来年3月の活動をもって卒業することになった。(以下詳報→)http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/10/20/03.html http://www.sanspo.com/geino/news/081020/gnj0810200503006-n1.htm
以下はハロプロからの公式発表(つんく♂&中澤裕子のコメントもあり→)。http://www.helloproject.com/newslist/hello_0810191500.html
ネット上では早速「ハロプロもついに終焉」「括りの中でしか生きられない人たちに明日はない」的な声が出ているが、それらはもうここ何年もいわれてきたこと。ハロプロ公式サイトのトップページの写真が現在里田まいになってる(モ娘でもあややでもなくてだ!)ことからだけでも彼女らの芸能界での行き詰まり状況が窺えるが、しかし翻ってそもそもハロプロとは何かとなると、実は公式サイト見てもWiki見てもなぜかいまいち容易く腑には落ち辛いものがある→。http://www.helloproject.com/ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88
要するにつんく♂プロデュース下での芸能活動が保障されている者の集団、といったことになるようだが、でもこれまでの個人的な捉え方では、とにかく所属事務所アップフロント・エージェンシー(UFA)においての「公演活動の総称」という感じでいて、今も概ねそれで正しいだろうと思ってる。つまり彼女らの「芸能」の真髄は常に「ライブ」(=コンサート)においてこそ発揮されるのであって、テレビ出演(『ハロモニ@』も含め)等はそのためのプロモーションの一環にすぎないと。しかしあまりにもそこに先鋭化されすぎてしまったため、総体として広い世界では生き辛くなってしまった、というのが凡その実情だろう。つまり歌も踊りも先輩おニャン子クラブより遥かに上手いし凄いにもかかわらず(それはとにかく練習量&指導レベルの高さがハンパないことによる)工藤静香渡辺満里奈に匹敵するようなソロ化後の大スターが未だに生まれてないことからも明らかだ。例えば個人的には石川梨華などはソロ化後の育て方次第では女優として大成できるんじゃないかなんて思ってたが、それどろか逆に未だ全く芽が出ていない。そういったことが全てハロプロという安全圏(悪くいえばぬるま湯)があるがためだってことにUFAがようやく気づいたってことになるのかもしれないが、しかしそれでもなお「本当に気づいた」かどうかは怪しい。
というのは、彼女らがハロプロというあやふやな括りからは抜けたとしても、UFAという母体によるマネジメントからも抜けるってことではなさそうだからだ。だとしたら外部(発注者側)の捉え方は今までとさほど変わらないだろう、たとえUFAが内部的にどんなつもりでいるとしてもだ。それじゃマネジメントまで外部に任せれば──つまり完全に放り出せば──いいのかというと、彼女らの今までの育てられ方からしてそれですぐ再興できるかってのも難しいだろう。そうした例では後藤真希加護亜依がいるが、いずれも前途は多難な状態だ(加護のTBSでの告白番組なんか引きすぎてとてもじゃないが見る気になれなかった)。つまり今回の(といっても来春だが)大量卒業を以てしても、残る者も去る者も行き詰まりを脱するのは依然相当困難に違いないってことだ。
とくに一番可哀相なのはやっとハロプロに復帰したばかりの小川麻琴紺野あさ美だ(皮肉にもモ娘現役時こんまこと称された仲良し同期の二人だ)。「ガリベン!」で早抜けクイズにしくじっただけでマジ泣きしちまうようなヘタレ麻琴が独りで芸能界の荒海渡ってけると思うか?