「雨の夜汽車」 / 「エリカの花散るとき」
今夜(5/19火)の『歌謡コンサート』見てびっくりした曲があった。
池田輝男という歌手の新曲「雨の夜汽車」だが、何と歌詞の冒頭が「♪長岡駅から寺泊/乗換駅は始発駅」だ(全文http://www.evesta.jp/lyric/artists/a114158/lyrics/l90384.html)。論より証拠、聴いて(視て)いただこう↓。
唄ってる池田輝男とはこういう人だ。→http://ikedateruo.com/profile.html
ごく大雑把にいうと、九州ローカルのセミプロ民謡歌手が作曲家水森英夫の勧めで(今日の本人談によると温泉の浴場で民謡唄ってたら偶然聴いてた水森氏に「プロになりなさい」と説得されたという)全国区の演歌歌手に転身したということのようだ。メジャーデビューは偶然秋元順子と相前後する頃だが、今回の2年ぶりの新曲は相当力入ってるみたいだから、昨年後半からの秋元の爆発的成功に触発された(多分本人というよりプロデューサーorレコード会社サイドが)ってことは大いにありうるだろう。にしても「長岡から寺泊」ってあまりに唐突な… と思って作詞担当の峰崎林二郎という人を検索してみたが、一応作詞家の団体に名前はあるものの作品数が多くないようで氏素性はまだよくわからない。まあプロなら自分の出身地とかに係りなく作品の舞台選ぶだろうから、たまたまそれが長岡/寺泊でも驚くにゃあたらないんだろうが…あるいはジェロの「海雪」のヒットが「あの辺」の土地柄も案外イケるというヒントになってるかもしれない? とにかくこの「雨の夜汽車」と池田輝男さんがドカンと売れることを祈ろう。実際いい曲だよこれ、流石水森節。因みに上↑のPV映像はどうやらほんとに長岡/寺泊でロケしてるみたいだ。
それからついでといっては何だが同じ『歌謡コンサート』で懐かしの「エリカの花散るとき」を松原健之という男性歌手が唄った(「美しく咲く花の名曲選」特集ってことで)のも目を惹いたので、西田佐知子による原曲映像探してみた。でこの曲の唯一の本人歌唱映像がこちら↓。紅白でしかも珍しい着物姿で超貴重。
さらについでといっては何だが昼の『おもいッきりイイ!!テレビ』で往年の名歌手岡晴夫を命日ってことで(70.5.19死去)採りあげてた。その辺になるとさすがによくは知らないんだが、ただ昔ホラー小説家の倉阪鬼一郎さん(筋金入りの懐メロヲタクとして知られる)が敬愛する大歌手として熱心にファンジンで紹介したりカラオケで唄ったりしてたのが印象にあるので、この際1曲採りあげてみたい。ってことで「啼くな小鳩よ」↓。
因みにWikiには「(晩年は闘病により)独特の美声は失われ豊かな頬もそげおちるという無残な姿」といった記述があるが、それはどうなんだろう。まさにこの映像↓こそ最晩年のものだが、個人的には今日TVで見た若い頃の恰幅のいいリーゼント姿の岡晴夫よりもこちらのほうがスマートでかっこいいと思うし、第一この声が美声じゃないなどとは到底いえないだろう。勝手な憶測だが、タチの悪い知ったかぶりが「昔のほうがいいといえば通ぶれる」なんていうありがちな悪趣味で記述したもののように見えてならない。が、まあそんな余計なことはともかく…