.

正名僕蔵/小市慢太郎/塩見三省


6/11金『ゴーストフレンズ』最終回。終盤の盛り上がりを収束させるにはやや急ぎすぎた(短くまとめざるをえないから仕方ないんだが)感否めず、キーパーソンになるかと思われた鰐淵晴子も「それだけ?」って感じだが(この人新潟出身と前に書いたが公には東京になってて今のところ仔細不明)、でもまあこんなもんでいんじゃないアイドルドラマは? ただ今回はアクションが多かったせいか福田沙紀のミニスカ姿がなかったのが残念だが、次期の『メイド刑事』での定番メイド姿に期待しとこう。ところで終盤活躍?した脇役に正名僕蔵小市慢太郎がいるが、近年のドラマ界脇役陣の「ほとんど全員」がそうであるようにこの2人も演劇界出身とのこと(演劇なんて見たことないからまるで知らないけど)。この2人(に限らないがとくに彼らを好例とする特徴として)の共通点は怪しいのか怪しくないのかちょっと見判らないような微妙な風貌であること。しかも喜怒哀楽の表情に乏しくていわゆる演技力があるのかないのかすらも判然としないようなところ(舞台で目立ってテレビや映画に抜擢されてるわけだからあるのは勿論のことなんだろうが)。なぜそういう微妙系役者が重宝されるようになってきたかといえば、例えば近頃のサスペンス物などでは昔みたいないかにもな悪役俳優では「怪しいやつ」の役をやれなくなってきて、かといっていかにもよさそうでいて実は犯人というパターン(田中実や池田政典らでやり尽くしてるため「キャスト見ただけで犯人が判る」説の元になってる。ドラマファンは勿論その「様式」自体を楽しんでるわけではあるが)もそろそろいいかなという頃合になってきたためで、その中でこの2人はそんな今どきの怪しいやつ役者の代表格といえる。因みに彼らを初めて意識したのは、正名は『ショムニFINAL』での秘書課長役(急逝した伊藤俊人の代役)、小市は『救命病棟24時』3シーズンでの新加入の医師役だった。前者はあまりに存在感が微妙すぎて伊藤の濃さと比較されざるをえなかったのがちょっと気の毒だったが、後者は有能なのに頭が固くて周りに溶け込めない(但し回を追うごとに溶け込んでく)役どころが巧く出てた記憶がある。
6/13土『風に舞いあがるビニールシート』3回。初見ながらどういう展開かはおよそ判ったものの、心情的に入り込むにはやはりちときびしかった。吹石一恵は名実ともに主役級になったといえるが、今回は英語ペラペラなのがキャスティングの1要件なのは確かだろう、次期の新連ドラ『官僚たちの夏』(佐藤浩市主演)でもそういう役らしいし。片平なぎさは連ドラになるとこういうボス役多い気がするよね、女性首相とか。佐野史郎はあまりに「普通」の役すぎて却ってクスリとしてしまうほど。
6/14日『ぼくの妹』9回。主要3人の奇妙すぎる関係がこれまたクスリとせざるをえないほどになってきて引き込まれる。癌ネタ自体は陳腐?とはいえやはりツールとしての効果は否めない。ただともさかりえどうなっちゃったんだよ感は残る。
6/18木『京都地検の女』最終回。こんな重要な回にベンガルがこんな渋い?役でゲストとはね。総じて寺島進が異様に目立ってたのはよかったが益岡徹がその逆だったのはやや残念。
同『夜光の階段』最終回。怒涛キャラの枝村幸子の死のあとはこういう畳み掛けで攻めるしかないよな。ありえへん法廷シーンが圧巻で面白すぎ。地でいった?藤木直人は新境地拓いた。5人の女が死んだがとくに夏川結衣(入水)と南野陽子(踏切飛込)が不憫。最初の犠牲者どうもそうらしいと思ったらやはり原幹恵だった(新潟出身御存知キューティーハニー)。因みにユニークなナレーションやってた津嘉山正種役所広司と「ダイワハウチュ」のCMやってる人。脳卒中後とのことだが復帰は何より。
同『BOSS』10回。最終エピソード前半。初っ端から飛ばしすぎのツッコミなしギャグ祭り(ケンドー×玉山・温水×戸田・天海×竹野内)は「おっ力の入り方いつもと違うな」感ありあり。こいつはきたね。CXほんとにやっと『相棒』に太刀打ちできるコンテンツ見つけたみたいだな。これは間違いなく映画化される。反町×竹野内共演て『ビーチボーイズ』(未見)以来? あと塩見三省、この人も正名・小市系とはまたちょっと違った意味で変わってるよね(演劇出身なのは同じだが)、この上ないほどの悪役顔なのに根っからの悪者の役は決して振られないという独特さが。専らこういう叩き上げ系の刑事とかが多い(但しこのドラマでは大卒)。勿論性格は常に頑固で怒りっぽい。初めて意識したのは大河『太平記』での高師泰(こうのもろやす・高師直柄本明の兄)役。といっても印象に残ったのは多分あの面相のせいで、どんなキャラだったかは忘れてしまってる。
さて最後はそこから大河繋がりってわけじゃないが6/14『天地人』。いよいよ徳川家康北条氏康北政所ら歴史の表舞台クラスがずらり並んできて前回と同じ22%維持。折しもの空前の戦国武将・軍師ブームとの相乗効果で当初の予想を大きく上回る社会現象化してしてきてる。だがそんな中で今回の目玉は枝村幸子務め終えたばかりの木村佳乃演じるお涼(千利休の娘)の登場。