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「天地人展」

NHK大河ドラマ特別展「天地人──直江兼続とその時代」(@新潟県立歴史博物館)
http://www.nbz.or.jp/jp/

米沢の上杉神社にあるという「愛」の前立の兜でも持ってきてるのかと思ったらさすがにそれはなかった、向こうも観光の目玉にしなきゃならんから簡単に貸し出すわけにゃいかないんだろう。ってことでその代わりとなる鎧兜(↑チラシ中央の写真)は兼続所用の「金茶糸威最上胴具足」(なんて読むのか判らんorz)だそうだが、実際に展示されてたのはなぜか違うやつだったな、伊達政宗のを真似たみたいな三日月の前立のだった──まあ別にいいけど。その左の器めいたものは瓢箪製の茶入で秀吉が景勝にくれたものらしいが、これはたしかにあった、但し凄くちっちゃいものだったが。で今回の最大の目玉が右上↑の所謂「直江状」なわけだが、この写真のは元々ここの博物館所蔵のやつ。で、それに並べて展示してあったのが(これまた)米沢上杉神社所蔵の「もう1つの直江状」(画像なし)。2つあるのはどちらも実物じゃなくて「写し」だからで(実物は残ってないor未発見)、しかも中身がそれぞれ微妙に違ってるそうで、そんなことから「そもそも直江状なんて作り話じゃないか?」説があって結構侃々諤々らしいが…個人的にはそういう本物か偽物かなんて議論はどうもナンセンス感否めない、歴史にゃ付き物だから仕方ないのかもしれんが。… とにかくいずれにせよこういう古文書のたぐいの展示品って結局「へーえ」と漫然と眺めるだけで終わるしかないのが難ではあるよね、文字なんかいちいち読んでらんないし。だからおいらも一瞥してだけで「見た見た」と満足したよ、それでいいんじゃないこういうのは? …
因みにTVドラマで「直江状」および直江兼続を初めて意識したのは81年のTBS正月時代劇『関ヶ原』(司馬遼太郎原作)で、森繁久弥=家康・加藤剛=三成・宇野重吉=秀吉・三国連太郎本多正信杉村春子北政所三田佳子淀君栗原小巻細川ガラシャ三船敏郎島左近丹波哲朗福島正則辰巳柳太郎前田利家高橋幸治大谷吉継という超豪華キャストな上に物凄い見応えある作だったが、そこで兼続演じたのが細川俊之で、「そんな短い紙じゃ足りん、もっと長いの持ってこい!」とかなんとか部下に命じて直江状をしたため、それを読んだ家康が激怒して畳に叩きつけ踏みにじるシーンを今でも憶えてる。これは名作として歴ドラファンにはいまだ名高いみたいだ。
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(土産の甲冑模型・勿論MADE IN CHINA)