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『レクイエム』千澤のり子&二階堂黎人 / 『Another』綾辻行人

千澤のり子さんより『レクイエム──私立探偵・桐山真紀子』(二階堂黎人氏との共著・講談社ノベルス11/5)を、綾辻行人さんより『Another アナザー』(角川書店10/30)を其々いただきました。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1826883&x=B
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200905000546

千澤のり子さんからは先だって初単独作『マーダーゲーム』をいただいて(http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20090706)からまだ間もないですが、早くも今般上梓された『レクイエム』は二階堂氏との合作シリーズ〈私立探偵・桐山真紀子〉の2作目です(1作目は宗形キメラ名義での『ルームシェア』)。今回は26人も殺された幼稚園バス爆破事件がストーリーの発端ということで、題材的にも分量面でも(新書版約340ページ)相当に読み応えありそうで楽しみです。「早くも」と書きましたが、千澤さんの「あとがき」によればシリーズ前作からは2年もかかっているとのことで、やはり合作の大変さが思いやられます。それでも「今後も二人の戦いは続いていく」とのこと、〈あの〉二階堂氏と戦い続けるなんて千澤さん凄い!とエールを贈らずにはおられません。
一方綾辻氏の『Another』は『野生時代』誌に3年にわたって連載されたもので、原稿用紙千枚・ハードカバー約670ページの大作。映画『悪を呼ぶ少年』(原作=T・トライオンの同邦題作)&『アザーズ』に触発された作品とのことで、如何にも氏の好きそうな〈そっち系〉を窺わせこれまた楽しみです。「ホラーの範囲に属しながらミステリ的な企みにも満ちている」という方向性は大作『暗黒館の殺人』でも満喫できた嗜好で、わが意を得たり!と叫ばずにはおられません。 ということで千澤さん綾辻さんありがとうございました!
(実は『Another』は書店の平積みを見つけて即買いした直後だったけど──まさか貰えるとは思わずorz──勿論嬉しさには何の変わりもありません)
Another レクイエム 私立探偵・桐山真紀子 (講談社ノベルス)