丘灯至夫

作詞家丘灯至夫死去。http://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20091124039.html
どういう人かはよく知らなかったものの、作品には子供の頃から耳に馴染んでいるものが幾つもあるので一部採りあげてみたい。おそらく最大の代表作だろう舟木一夫「高校三年生」は好きだしとてもいい歌ではあるがあまりに人口に膾炙しすぎてるので、代わりにまず同じ舟木の同路線曲「修学旅行」を↓(この映像は関係ない映画シーンに歌詞をつけてそれらしく見せた秀作)。

次にやはり舟木で「北国の街」↓。個人的に舟木ナンバーの中で「高原のお嬢さん」に次いで好きな曲。

次に二代目コロムビア・ローズ「智恵子抄」↓。奇しくも先週の『歌謡コンサート』でローズ本人が数十年ぶりにテレビ歌唱してた。歌の舞台が丘の出身地福島なのが作詞した縁だろうか。なおこの映像は原節子主演の映画『智恵子抄』からとったものらしい。

最後にスリー・グレイセス「山のロザリア」↓。ロシア民謡特有のあざといまでの哀愁がいい。スリー・グレイセスは昔よく歌番組に出て洋楽とか唄ってた。

総じて阿久悠登場以前のひねくれていない「のびのび・爽やか・溌剌」路線の本当に旧きよき昭和歌謡を代表する人だったようだ。ご冥福を祈ります。
(※念のためいうと「阿久悠登場以後のひねくれ昭和歌謡」というのも勿論それはそれで褒め言葉のつもり)