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葛飾應為

2/7(日)『おんな北斎 天才浮世絵師は、二人いた!』http://www.ytv.co.jp/hokusai/
印象派の祖ともいわれる世界的画家葛飾北斎が晩年にいたってもなお膨大な作品群を創作し続けられたのは、三女「お栄」という陰の協力者がいたからだった。お栄は北斎のプロデューサーであり画作の補助者であると同時に自身も「葛飾應為(おうい)」の号を持つ単独作者でもあったが、見つかっているその実作品は極めて少ないという。だがその少ない作品の中でもとくに「吉原格子先の図」はあまりに独特な光と影の描き方で「江戸期浮世絵の中でも極めて例外的な作」とかの荒俣宏にいわしめる異常な傑作。ナビ役の高島礼子(元々この人目当てで見た番組なんだが)この作を一見して「大ファンになった」と素で吐露していたがさもありなん。いやほんとにこんな絵をあの時代にしかも北斎の娘が描いてたというのはまじ驚く。

↑左「吉原格子先の図」 右「三曲合奏図」
番組では應為の作品を追って高島礼子が海外にまで飛ぶが、ただのリポーターにはならず自身の感受性を発揮しまくってるのが伝わってきてますますファン度UPした(あんな髪結いの亭主とはいずれ別れるという確信がますます強まった)。再現ドラマの部分では注目の女優吉田羊が「お栄」を演じたが、できればそれも高島さんにやってほしかった(因みに北斎役は荒俣氏)。
右は吉田羊