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神楽坂カラオケ/本ミス二次会

数年ぶりに上京。6/16(土)、ミステリ作家千澤のり子さん(http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20091210 http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20090706)に無理をお願いし昼間からカラオケに付き合ってもらった! 東京創元社K浜さんにも同伴してもらい。が…おいらはしょっぱなから全然声が張れなくてダメ唄の連続orz 地元でちょっとの練習もしてないままいきなり何年ぶりのマイク握るってのはやはり無理があった…(なんてのも言い訳だけどな、練習してたって下手なのは下手)… でも千澤さんは前回同様年寄りの男どもに気を遣ってくれて、80〜70年代の名曲を次々唄った。中森明菜「北ウイング」薬師丸ひろ子セーラー服と機関銃菊池桃子「もう逢えないかもしれない」etcetc…どれもめっちゃツボな上に、巧いしいい声してるー。もう感謝感激! K浜氏もその流れに乗ってどんどんマニアックなほうへと… いやー楽しかったなー、これで上京の目的の半分以上は達成。ただ悔やむことに、レジでくれる唄った曲のリストを折角千澤さんから貰ったのに、コンビニのレシートやなんかと一緒にどこかで捨ててしまったらしい!orz…  でもパーティー前カラオケってクセになりそう、また次もあるかも? というわけで千澤さんK浜さんありがとうございました!


千澤さんは本ミス総会&大賞受賞式へ。http://honkaku.com/award/award.html 会員じゃないおいらは一次会は遠慮し、二次会から紛れ込み。そちらは受賞作の版元3社=講談社(城平京『虚構推理 鋼人七瀬』)・早川書房(皆川博子『開かせていただき光栄です』)・東京創元社(笠井潔『探偵小説と叙述トリック』)が合同で主催、司会はK浜氏とHMM編集長K塚女史。受賞者の1人皆川さんは傘寿を超えてるそうでお元気ぶりにびっくり。城平京さんは10年以上前1度挨拶したことがある、ご本人は憶えてないだろうが。
この席で得た情報で一番驚いたのは、創元推理倶楽部秋田分科会の某氏が自費出版で狩久全集を出すという話(探偵小説研究会の廣澤吉泰さん横井司さんから聞いた)。狩久といえば横井氏編纂の論創社の叢書で『狩久探偵小説集』が出ているが(入手済)、ここにきていきなり全集とは…どれだけ奇特な人が世の中にはいることか! 廣澤氏は解説を依頼されていて、装画は横溝本でお馴染みの杉本一文画伯が担当することになってるそうなので、刊行開始は既に近いようだ。ただし価格が1巻1万円ぐらいかそれ以上になるらしく、貧乏人は簡単には手を出せなさそうなのが残念至極orz それでも濃いファンの人は買うんだろうな、狩久は意外と?人気があって論創社のも割りと売れたと横井さん言ってたし、うーむ… なお論創の叢書では妹尾アキ夫集が近々出るそうで、そちらも快哉物。


こちら↓は今般出た探偵小説研究会編『本格ミステリ・ディケイド300』(原書房)と城平氏の受賞作『虚構推理 鋼人七瀬』。

『ディケイド300』は『クロニクル300』に続く現代国産本格ミステリのガイドブックで、タイトルどおり2001〜2010の300作を紹介した労作。まだざっとめくっただけだが、ホラー・ミステリの旗手三津田信三氏が意外にも?本格性欠如と物語欠如の二極化傾向を憂えるコラムを書いてるのが目についた。また受賞作で唯一読んだ『鋼人七瀬』はついにこんなもの(=ケナシではありません)が大賞を…と呆れるほど破天荒な設定の妖怪巨乳アイドル本格!?