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今クールのドラマ

米倉涼子 2006年度 カレンダー
今クールも早いものでもう半ばにさしかかろうとしている。
このたびはなんといっても『不信のとき ウーマン・ウォーズ』にとどめを刺す。
と言いながらなんだかんだで録画分の鑑賞がまだ2回ほど遅れをとってる。
なんといっても米倉涼子が見たいから見るわけだが、今度のは話も面白いね、
むちゃくちゃ面白い! ただ本音を言うと億劫なんだな、遅れてるのはそのせいも
ある。つまり涼子が辛い目に遭うのが可哀相で見れないわけ。『大奥』のときも
そうだった、全話録画しながら、内山理名があまりに不憫でついに1回も見てない。
今回はそれほどでもないのでまたなんとか見れるだろうと。
それにしても松下由樹が相手というのがコワい。イヤな女を演じさせたらこの人の右に
出るのいないからね。『週末婚』なんて結構きつかった、大贔屓の永作博美
姉役の松下にとことん虐められるというのが… 『不信のとき』は今のところそこまで
になってないからいいようなものの。
例によってバカなメディア評論家みたいなのはまた何もわかってないこと言ってる。
米倉の主婦にはリアリティがないとかなんとか。ったりまえだろ、このドラマに
おまえはリアリティを求めていったい何がしたいんだと逆に訊きたい。これはもう
いわゆるドロドロの愛憎バトルを脱リアルにやるためにやってるドラマであって、
それ以外だったら最初からやる意味がないわけで。早く言えば東海テレビの昼帯
の路線をややマイルドに見せかけてるってこと。あるいは法律バラエティか何かの
再現ドラマの拡大版ってこと。その乗りが狙いであることは、主題歌が「あゝ無情」で
しかもそれが毎回ラスト近くのクライマックスで突然流れてくるあたりにはっきり
出てる。初っ端に米倉があまりにも似合わないデカすぎる白エプロンで台所に立って
旦那の石黒賢に「あ な た 〜〜」としなだれ媚びるそのリアリティの皆無さにおれは
もう快哉を叫んだ! 脇では久々の石田純一(石黒の女癖の悪い友人)や杉田かおる
(噂話が好きなバツイチ女)や小泉孝太郎(米倉に言い寄る書道の若師匠)らがコテコテの
いい味出してる。
その他では──
『CAとお呼びっ!』は『ナースのお仕事』と『ショムニ』をまんま足して2で割って
踏襲した感がまったく安心して見てられて、なかなかいい。変なオリジナリティなんて
ものがまったくないのがね。観月ありさはそこをよくわかってて、やはり巧い。
誰よりもママを愛す』は久々の田村正和で、これも往年の日曜劇場感のまんまなのが
非常にいい。この偉大なマンネリズムが見たくて見るわけです、TBS日曜9時の
田村正和は。隣の変な女役の小林聡美のキャラがなかなか気になる。
PS羅生門・警視庁東都署』あの稀代のシュールドラマ『ラブ・コンプレックス』で
ひと皮剥けた(といってもだいぶ前だが)木村佳乃がシングルママ刑事で、なかなかいい。
テレ朝のこの枠は最近脇にわりと濃い役者を詰めこんでるし。とくに佐野史郎の出るのは
なるべく見たい。舘ひろしはアブデカの自己パロディをコテコテにやってる(やらされて
る)のが可笑しい。本人も楽しんでる感じ。この人は例の信長といい最近妙にいい。
あと森本レオも『ショムニ』のダメ課長の自己パロ。
『新・科捜研の女』これはもう欠かせない。もちろん沢口靖子を見るため。
功名が辻』いよいよ永作博美か出てきたので(淀の方)はずせない。
『美しい罠』これは別稿にせねば。櫻井淳子といい、旧『わらの女』といい。