久住小春
長岡の星?久住小春がようやくソロシングルを出した。しかも立て続けに2曲。どちらも彼女が声をやってるアニメ『きらりん☆レボリューション』関連で、コンポーザーはつんく♂じゃない。残念ながらオリコン10位内には食い込めなかったが、いいところまでは行った。いまだモーヲタ以外には名前すら浸透していないことからすれば健闘かもしれない。
しかしそれはともかく、これはもうびっくりするべきバリバリの王道アイドル歌謡だ! ごっちんやあややってなんか最初から〈脱アイドル志向〉風を漂わせてて、その最大の武器が〈歌唱力〉とかいうものだったわけだが、久住にはそんなつまらないものはない! …いや、ないことはなくて実はけっこう巧いんだけど、まるでないかのように聞こえる、つまり80年代に勃興した王道のアイドル歌唱になってる。いわばごっちん・あややが聖子・明菜だとすれば(といっても本当は格が違いすぎるんだが)、久住には松本伊代の生んだ流れの雰囲気がある。これはいいよなかなか。ヘタにつんく♂がやらなくて却ってよかったのかもしれない。できればこの路線をもうちょっと粘り強く続けて、認知度を高めてもらいたいものだ。
折しもマザーシップであるモー娘。が久々に1位獲ったことでもあるし、これを機に〈ミラクル〉といわれたほどの当初の可能性を少しでも引き出してほしい。8期オーディションの候補生の顔ぶれをざっと見ても、彼女を上回れるほどの逸材はまだちょっと出そうにないんだから。