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中村真衣

natsukikenji2007-04-02

中村真衣メルボルンが終わった(世界水泳2007)。昨年背泳50mでしぶとく日本新を出した中村はこの種目一つに絞って出場したが、決勝で7位。直後のインタビューで泣いてしまい、スタジオ解説の田中雅美をもらい泣きさせてた。
田中と中村は源純夏とともにいわゆる中大三人娘で、大西順子を加えた4人でシドニー五輪400mメドレーリレーで銅メダルを獲った。田島寧子が「金がいいです〜」で名を馳せたあのオリンピックだ。中村はこのとき100m背泳で2位で、ただ一人2個のメダルを獲得。長岡出身で(帝京長岡)、終幕後間もなく市がやった凱旋パレードを筆者は見にいったが(父と伯父つれてチャリティーマジックショー見にいくついでではあったが)、大手通りの周りを2万人が埋め尽くしてなかなか壮観だった。
その五輪でのリレーの裏話。監督はエース級だった一番手の中村(背泳)と次の田中(平泳)に期待したが二人とも揮わず(とくに中村)、三番の大西(バタ)が意外にも自己ベスト超えるほど大奮闘して外国勢をごぼう抜きにし、ラストの源(自由)に繋げた。中村は「足を引っ張ったのに仲間に助けられた」と大泣きしたらしいが、帰国後は中大三人娘のみが脚光を浴び、大西は脇にやられた感があった。三人は雑誌にテレビにと引っ張り凧で、揃ってビストロスマップに呼ばれるなど華々しい時期がしばしあった。
その後間もなく源は結婚引退、田中大西は現役を続けたのち退き、中村のみ現役にこだわり続けて今大会に至った(全選手中唯一70年代生れ)。日本で最初のプロスイマーとなり、今も長岡に住み故郷を拠点に様々な活動をしてる。同志だった田中雅美はすでにタレント化して(ルックスのよさもあり)華々しくやってるが、中村は「長岡が落ちつく」とかいってて、当面あまり中央に出てく気はないようだ(スイマー版笹川美和?)。それでも大きな大会のテレビ中継があれば解説に呼ばれてなかなか堂に入った話をするし、『ナンだ!?』などに出ても結構芸能的なツボを見せたりもする(今度のメルボルンでも盛り上げ役になって自虐な体型ネタいったりしてた、まあ台本なのかもしれんが)。高校選手頃は長岡っ子にありがちな人見知りっぽさが目立ってたが、大人になったもんだ。やはり中大水泳部で大きく変わったんだろうな。
今のところまだ北京五輪目指してるようだが、背泳はすでに同じ中村ながら中村礼子の時代だし(今大会でメダル)、自分でも「もう長くないと自覚してる」といってるので、その後どうするのか。まあ田中雅美みたいに派手にはいけないだろうしいく必要もないと思うが、独自のいい方向に進んでほしいものだ。