『EX30＋ vol.2』2007/5月号

光文社の新雑誌。『FLASH』の臨時増刊てことになってる。70年代後半特集号。とにかくネタが凄いたくさん詰まってる。ざっとめくって目についた限りでも、ピンクレディーをプロデュースしてた阿久悠が人気絶頂だった先行のキャンディーズに物凄いライバル心燃やしていて、レコード会社々内でさえ｢勝てっこない｣など陰口いわれてたこととか、消えた漫画家鴨川つばめが『マカロニほうれん荘』の終盤を｢力尽きて手抜き状態で描いてた｣ことで今も罪の意識に苛まれてることとか、キャロル解散後に俳優に転じたジョニー大倉が久しぶりに矢沢永吉と再会したとき｢ギャラ幾ら貰ってる?｣など下世話な話しかされなかったこととか(これは別に矢沢をけなしてるわけではなさそうだ)、枚挙にいとまがないが、目玉は何といっても麻田奈美の伝説の｢林檎ヌード｣の特別綴込み付録だ！　当時この写真が載った『平凡パンチ』(73年)は100万部を超えたというが、筆者もその号を買ってる。この写真だけ抜きとったような気がする。今もどこかにあるかもしれない。撮影したグラビアの巨匠青柳陽一によれば、｢麻田奈美｣という芸名は幼くして死んだ青柳の姪の名前に因んで彼がつけたものだそうだ。麻田は現在53歳で、都内で普通の主婦をしているという。表紙写真も彼女(もちろん当時の)。