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直江兼続

natsukikenji2007-04-27

短篇小説集 軍師の死にざま 天地人〈下〉
再来年の大河ドラマ火坂雅志原作『天地人』に決まった。主人公は越後上杉家の謀将直江兼続。似たような立場の武田家の智将山本勘助を主人公にした今年の大河『風林火山』の好調を受けてという面も多分にあるだろう(勘助をはじめとする戦国参謀をテーマにした時代小説アンソロジー『軍師の死にざま』(末國善己編)も版を重ねているらしい)。兼続は越後→米沢と居を替えながらも上杉家に尽くしたが、春日山城に入る前の自分の居城は与板にあった。だから今も像が立っていたりする。それと与板は去年までは三島(さんとう)郡与板町だったが、今は長岡市編入されてる。ということは、大河でも長岡ロケなんてことが敢行されたりする? まあそれはともかく、与板がこの機とばかりに地元アピールするのは間違いないだろう。もちろんそれを遥か上回るのは春日山(上越市)であり、さらにそのライバルとなるのが米沢だ(米沢といえば山形ってのが個人的には気に入らないが)。上杉家の引越し先だった会津もそのバトルに加わる。でも原作者の火坂氏は新潟県出身だから(新潟市)、ひょっとすると自然とこっち側に比重置いてるかもしれない。ともあれ今年の『風林…』では後半謙信が出てくるし、上越は大河づいててさぞ鼻息荒いだろう。
ドラマで見た兼続といえば遥か昔森繁久弥が家康やった『関ヶ原』(だったかな?)ぐらいだが、配役すら憶えていない。でも兼続が「その程度じゃ短い!」みたいなこといって長大な「直江状」を書いて、それを読んだ家康が激怒して巻き物を踏みにじり、関ヶ原へと突き進む大きなきっかけになる、というシーンは印象にある。