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とまどいトワイライト

natsukikenji2007-06-21

1.エヴリデイ・エヴリナイト(詞・来生えつこ/曲・西脇睦宏) 2.寝た子を起こす子守唄(阿木耀子/宇崎竜童) 3.ひとあしお先に(つのだ☆ひろ詞曲) 4.おもいでは琥珀色(松本隆/井上忠夫) 5.都会のゆううつ(豊島たづみ詞曲) 6.とまどいトワイライト(阿木/宇崎) 7.アゲイン(来生/豊島) 8.アントニオの唄(マイケル・フランクス詞曲) 9.待ちぼうけ(つのだ) 10.ANY MORE(山口昭子/井上)


くっそ〜、手間かけて感想書いたのに、ミスって途中でみんな消えちまった!
しょーがない、掻い摘んで書き直しだ……


とにかく要はだ、これはやっぱ名盤だ!ってことだ。
フェイバリットは個人的にはやはり「都会のゆううつ」で、刀根バージョンよりほんのちょっと泥臭さのある本家の唄がまたよかった。お洒落すぎるほとんど無意味な詞といい、この曲だけでも豊島という人は天才だと思う。刀根麻理子がこの曲と「海が見たい」をカバーしてるのは当然好きだったからだとは思うが、本人同士が何か縁があったのかどうかはわからない(レコード会社は別だ)。
「とまどいトワイライト」はやはりあの時代にどんぴしゃ嵌った名曲だとわかった。「笑い過ぎたあと/ふと気が抜けて」という阿木節は、まんま夢追いの60年代から倦怠の70年代への暗喩じゃないか。なんてな。曲は宇崎節がやや強すぎる感もあるが、宇崎そのものを結構嫌いじゃないからこれはいい。歌の感じは、印象的なサビの部分を中心に何となく思い出せた。因みにこの曲が主題歌になってたドラマもちょっとだけ思い出した。TBS木曜座『たとえば、愛』(大原麗子主演)だが、横目で見てた程度なので筋はよくわからない。ただ原田芳雄が作家役ってのがリアリティねーなとか思ってた気はする。倉本聰ってのは意外な感じだ。
あと初っ端の「エヴリデイ・エブリナイト」の西脇という人はオルゴール・アーティストとのことで、その点でも珍しいが、いい感じの甘いラヴソングで拾い物だった。また「おもいでは琥珀色」は王道の和製ボサで、「どうぞこのまま」をちょっと意識しすぎてる感があるものの、これまたイケてた(大ちゃんにハズレはない)。「アントニオの唄」は英語詞のままで、唄い込んでる感が伝わってくる感激もの。
作家陣はヒットメーカー揃いだし、編曲も故大村雅朗はじめその道の売れっ子がやってて、かなり贅沢なファースト・アルバムだったんじゃないか。内容もそういう創り手側の気合にたがわない充実した出来だと思う、過去に数度試し買いした他の懐かし系歌手の例と較べても。


LPは79年だが、これは94年の復刻盤。定価1500円のところ倍以上かかったが、充分以上の価値はある。よかった。