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鈴木慎吾

natsukikenji2007-07-19

鈴木慎吾大分トリニータ期限付き移籍することになった。鈴木といえぱ寺川・野沢とともに、主力の顔ぶれが一新したアルビの中にあってJ2時代を知る貴重な一人で、しかも人気は随一、長年アルビの顔といわれる存在であり続けた。ジーコ・ジャパン時代は代表に呼ばれる寸前までいった。しかし結局それが実現しないうちに、とくに今年になってチームの底力が上がるとともに埋没し始め、先発がなくなり、当然得点もできなくなってきた。しかも若い矢野にアルビ初の代表選出を奪われた上に、早くも29歳という過渡期を迎えた。そこで、「非常に難しい決断だったが、なおも成長するために」移籍の道を選んだという。期限付きとはいえ、クラブ自体が以前と違ってどんどん新しい血を入れていこうとしている現在以降では、以前のように(一度京都に期限付き移籍し、天皇杯を獲ったのち「恩ある新潟でまたやりたいから」とまだ弱小だったアルビに敢えて戻ってきた)成功ののち凱旋ということさえなかなかままならないだろう。もちろん年齢もあるし。それに今季あまり振るわない大分でもし大きく活躍して順位上げに貢献できれば、向こうが離しがたくなるってことは大いにありうる。似た例でJ2時代に大型FWとして期待の若手だった森田が大宮に期限付き移籍したのち力を発揮して完全移籍し、昇格後はアルビを上回るほどのチームで活躍できる立場になった。大分も今こそ不振だが底力はあるし、シャムスカは名匠といわれてるから、再浮上はどこかの時点で絶対あるだろう。そういうチームに定着して新たに代表を目指すということのほうがいいのかもしれない(実際大分のほうが新潟より目立つし選ばれやすいはずだ)。それと、大分というのはライバルでありながら結構アルビと関係が深い(この前辞めたファビーニョも大分だったし、寺川もそうだ)から、その意味でもいい選択なのかもしれない。
それでもやはり、慎吾GOGO!が新潟の顔でなくなるというのは寂しい。仮に選手として戻ってくることが難しくなったとしても、できれば将来何らかの形でアルビと関わってほしいと思う。眼の病気で辞めた高橋は裏方の仕事で残り、新潟出身の神田はスカウトに回り、一度喧嘩別れした黒崎も今はコーチだし、鳴尾はレディースの監督だし、古俣は解説だし(ちょっと違うか)、梅山に至っては新潟市議となった(これもちょっと違うか)。そんな彼らに比しても慎吾は抜きん出てアルビらしい選手なのだから。


しかし慎吾さん、オフィシャルサイトのphotoカッコつけすぎちゃう? いや、それすらあんたらしいからいいんだけど。