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名探偵金田一耕助シリーズ

金田一耕助シリーズ 悪魔の仮面 [DVD] 三つ首塔【リマスター版】 [DVD]
以前100円ぐらいで買っといたテレビ版古谷一行金田一物のレンタル落ちVHS4本のうち2本を、たまたま今になって見た。『死仮面』(ゲスト万田久子)と『霧の山荘』(岡田茉莉子)。原作は「死仮面」と『悪魔の降誕祭』だがどちらも未読。肝心なのは、今回見た金田一ドラマは一番初期つまり70年代に連ドラとして放映されてた時期のものではなくて、80年代になってから2時間枠で時折やるようになってからのものだということ。Wikiによれば連ドラ時のは<横溝正史シリーズ>と称し、2時間物になってから<名探偵・金田一耕助の傑作推理>と呼ぶようになったとのこと(ソフト化後に<金田一シリーズ>となった)。驚くことに後者は90年代〜2000年代になっても連綿と製作され続け、一番最近のは2005年らしい(らしいといっても近年放映されたのはほぼ見てるはず)。べつにやめたわけでもなさそうだから、いずれまた新作が撮られるのだろう。因みにこのシリーズではDVD化されてるのもあって、写真左はその一つ。また初期の<横溝シリーズ>はリマスター版DVDとして出ていて、写真右がその一例。後者は数回の放送で1話が完結するシステムだったから、それを1話ずつまとめたこのDVDシリーズは190分前後とかなり長めになってるようだ。
 で今回見た2本は2時間枠のだから、実質97分程度。中身はどちらもそれぞれによかった(リアルタイムでは見ていなかったようだ)。よかったというのは筆者の場合まず女優がよかったということになるわけで、万田久子はまだとても若くてぎごちなさがあるものの、その初々しさが何ともいい感じだし(といってもすっかりベテラン女優となった今も彼女のファンだが)、岡田茉莉子は当然すでに大女優ながら、これがまたとてもきれいだった。万田がしとやかな令嬢役、岡田は本人さながらの大物女優役というのもそれぞれ合っててよかった。とくに岡田の迫力と熱演には圧倒される。あと『死仮面』では若き日の小林聡美や、懐かしのノーパン喫茶(行ったことはないが)のアイドルだったイヴや、元ずうとるび江藤博利らが、『霧の山荘』には松本留美(大河『春の坂道』での烏丸の姫役の印象が鮮烈だった人)が出てた。金田一のライバル兼相棒となる警部役はどちらもハナ肇(後年ハナの死後谷啓にバトンタッチした)。一つ残念なことといえば、一番初期のじゃないから主題歌が茶木みやこの「まぼろしの人」じゃないってこと。古谷自身(!)が唄ってる「糸電話」(作曲伊勢正三)。まあべつに悪くはないんだが。同シリーズで買ったのは他に『不死蝶』(有森也美)と『獄門岩の首』(久保菜穂子・西川峰子)。有森のほうは見るだろうが、後者はいまいち惹かれない。因みにどれもDVD化はされていない。