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敏いとうとハッピー&ブルー

定番ベスト 横浜ものがたり
テレ朝『みのもんた懐かしの歌謡曲』。和田アキ子だのおすぎだのといった目障りなスタジオ・ゲストが邪魔っけだったがどうにか無視して、目当てはもちろんムード・コーラス編。ほぼ定番の顔ぶれなのがちょっと物足りない感ありの中で、今回の目玉は敏いとうとハッピー&ブルー。このグループ何か昔と違うなと思って調べてみると、そりゃそうだよな、全盛期を支えたメイン・ボーカル森本英世が抜けてるからだ。当時は7人だったが、森本脱退後一時活動休止し、90年代後半に4人で再結成したという経緯のようだ。女性ボーカルを入れたりしたのち、戦隊物の俳優宍戸勝ら3人を加えて現在は再び7人に。今回「星降る街角」でフロント3人の中でセンターとったのがその宍戸だろうか。もう1曲披露した「わたし祈ってます」でメインとった古株のボーカルの人の名前が、Wikiとか見てもどうもよく判らない。森本がいなくなってからはたぶんこの人中心にやってるんだろうが。右の再結成後のシングル曲ジャケ写の後列中央がその人だが、左のアルバム『定番ベスト』のジャケ写ではどの人がそれなのかどうも判りづらい。手前でギター持ってる人かな? 因みに森本は真ん中で一番目立ってる人で、現在は自分のグループを作って活動中とのこと。とにかくハッピー&ブルーは70年代に「わたし…」「星降る…」「よせばいいのに」と3曲立て続けにミリオン・ヒット飛ばしてるってのが凄い。
 他にマヒナスターズ、ロス・プリモス、ロス・インディオス、東京ロマンチカらが今回も出演したが、マヒナは和田弘・三原さと志亡きあと旧メンバーは松平直樹・佐々木敢一のみながら、この二人が心配を吹き飛ばす綺麗な喉で聴かせて驚かせるし(「誰よりも君を愛す」「再会」)、ロマンチカが定番「小樽の女よ」を2番を飛ばさず3番まで唄いきったのもよかった(北原ミレイ「石狩挽歌」にも唄われてる手宮洞窟の古代文字のことが2番に出てくる)。
 あとシャンプーのCMでヒットした「ふりむかないで」を三浦弘&ハニー・シックスが唄ったのが珍しくてよかった。このグループについては前にも懐旧番組で唄ってるのを見たことがあったものの実体を知らなかったので調べたところ、驚くことにギター担当の三浦弘とその弟3人妹1人および縁戚2人の計7人が全員同姓という血族グループで、さらに驚いたのは当初のCMでこの曲唄ってたのは彼らではなくハニー・ナイツというまったく別のグループであって、このハニー・シックスは後年それをカバーしたんだとか。ややこしすぎ! しかも後年といっても2002年らしいから、つい最近じゃんか! 番組ではそこらへん説明するのがめんどいのか省いてたな。ついでに三浦弘は上記ハッピー&ブルーの大ヒット曲「よせばいいのに」の作詞作曲者でもあるというから、なおさらややこしい。一方「ふりむかないで」のオリジナル歌手だったというハニー・ナイツはムード歌謡よりむしろ『ウルトラマンA』や『妖怪人間ベム』等の特撮&アニメ・ソングで有名とのことだが、そっち方面にはまるで疎いのでそこで調べはストップした。

因みにそんなムード・コーラスの世界についてはここ↓が凄い。
http://www.pp.iij4u.or.jp/~marukazu/homepage/moodchoals.htm
マニアックすぎでついていけない面もあるが、そこがまた面白くて、こりゃバイブルだな。