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船越/鈴木/山口

natsukikenji2007-11-26

今夜の『やべっちFC』見てて鳥肌立った。J2東京V、最終節を前にして勝てば首位に立ち1年でのJ1復帰が極めて濃厚になる今日(25日)の愛媛戦、前半先制しながら追いつかれ苦しい展開になるも後半再度勝ち越し、大きな勝ち星をあげた。その2点を獲ったのは、得点王が確実なエースFWフッキを欠く中ラモス監督が先発に送り込んだFW船越優蔵だった。船越は昨オフ新潟を解雇され東京Vに拾われた男。だがほとんどの心ある新潟サポは、おそらくいまだに彼が本当に移籍したとは思っていない。つまりそれほど愛された重要な選手だった。ならばなぜに解雇されたか。
船越は名門国見高出身で、J最長身(194CM)の超大型FWだが、不運にも新潟にきてからアキレス腱を断裂した──それも左右両足をともに。片方でさえ絶望視されうるその重傷を二度までも克服し、ピッチに立てるときを待った。だが当然ながらその間にトップチームでは他の有力FWが育ち、我慢して保持し続けたフロントもついに切らざるをえなくなった。新潟が彼をそれまで手放さずにいた大きな理由には、その存在感の大きさがある。名門ながら決して奢らない性格で、その反面試合ではいつもファイト溢れるプレーと感情を剥き出しにする激しいパフォーマンスでファンの心を掴み、常にチームの中心にいた。試合に出なくても彼がいるだけで雰囲気が違ったはずだし、ベンチに入らないときですら船越コールが起こることがあった。その彼が降格したかつての名門に移籍してどうなるかと案じられたが……この重要な一戦で闘将ラモスに起用されその期待に見事応えたってのは、これはほんとに凄いことだし、多くの新潟サポにとっても嬉しい報であるはずだ。船越、よくやったよ! やっぱただもんじゃないなお前。これで東京Vは来季も手放せなくなったはずだから、J1でアルビとやってガンガン点決めてくれよな。しかし凄いといえばラモスもだよな、今季前半は低迷で昇格絶望視され解任寸前までいきながら、ここにきてこの躍進だもんな、鹿島といい勝負だ。

それから今季途中で大分にレンタルされた鈴木慎吾が昨日(24日)の試合でFK決め、1-0での残留決定に貢献したのも嬉しいニュースだ。ますます完全移籍もありうるな。

一方で横浜FC山口素弘はさてどうなるだろうか。かつて新潟昇格の立役者だったが、以後補強組の若手に圧されるように横Fに移り、これまた見事昇格させた。二つのチームをいずれも自分が移籍したその年に昇格させるってんだから、これも凄いことだよな。この人の指導性とか存在感もまた新潟じゃいまだ信奉者多いと思うが、さすがに年には勝てなさそうだ。横Fは一年でJ2に逆戻りで再編は必至だろうし、前節の対アルビ戦じゃ山口自身がFW深井倒してPK献上してくれてたし…… 次は指導者になって戻ってくるってのも手かも、黒崎(現コーチ)みたいに。

ところで肝心のアルビ自身は今節マリノスに1-0敗けを喫しorz、エジミウソンの得点王もほぼ絶望。次の最終節での慎吾のいる大分とのホーム戦に目標の7位以内を賭けることに。また昨季の悪夢(最後連敗しダダ滑り)が……