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『ゾンビ Dawn of the Dead』

映画秘宝 2008年 02月号 [雑誌] スマイルBEST ゾンビ ディレクターズカット版 [DVD] スマイルBEST ゾンビ ダリオ・アルジェント版 [DVD] スマイルBEST ナイト・オブ・ザ・リビングデッド スペシャルエディション [DVD] スマイルBEST 死霊のえじき 完全版 [DVD] 死霊たちの宴〈上〉 (創元推理文庫) 死霊たちの宴〈下〉 (創元推理文庫)
このところ毎月買ってしまってる『映画秘宝』最新号(08/2月号)での創刊100号記念企画のオールタイム・ベストテン・アンケートでジョージ・A・ロメロのリビングデッド三部作の二作目『ゾンビ』(Dawn of the Dead)が1位となってる。『ブレードランナー』や『スター・ウォーズ』等の傑作・大作を抑えて。ベストといってもこの特殊な(?)雑誌の寄稿者や関係者が回答者の中心なので、『風と共に去りぬ』や『市民ケーン』が選ばれるはずもないのは当然だが、とにかくリビングデッド・シリーズのファンとしては単純に嬉しくもあり、またこの企画の結果としてはある意味一番自然で頷けるものだとも思う。回答をざっと見てみると『ゾンビ』を1位にしてる人は実は意外と少なくて、その代わり3位とか5位とか半端な位置に挙げてるのが多い。つまりみんな一家言ある人たちだから、それぞれに結構偏った趣味のフェイバリットを1位に推してるわけだが、まとめてみると皮肉にも最大公約数的な『ゾンビ』が総合1位になってしまうという、ある種平凡な結果(?)になったってことだろうな。
でもなんだかんだいってみんなあのショッピングモールが好きなんだなと思うとやっぱ嬉しくなるよね。ほんと、ああいうところで一度暮らしてみたいよな、〈あいつら〉みたいに。もっとも個人的には同シリーズ1作目の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のほうがそのエポックメーキングさにおいて凄い作だとは思うが。

ただロメロのこのシリーズを巡ってはちょっとだけほろ苦い思い出もある。というのは、ある意味このゾンビ・サーガ・ブームの副産物ともいえる『死霊たちの宴』(スキップ&スペクター編)を1人で全面担当させてもらうという光栄に浴していながら──しかもキング&マキャモンという当時の一番の売れ線を含んでいながら──自分の力不足が祟って、今では新刊書での入手は不可という状況になってしまってることorz。とくにランズデールとかショウとかのやつってほんとすっげえと今でも思うんだが…… とはいえそれを自分の手でなぞれたってだけでもいい経験というか換えがたい記憶となってはいる。

ところで上記のランキング順位については、新刊雑誌の内容漏洩みたいになるとまずいのでここでは紹介しないでおきます(って1位だけは洩らしちまったわけだが)。