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歌謡?二題

すぎもとまさと(杉本真人)の「吾亦紅(われもこう)」がスマッシュヒットし紅白初出場するが、この人作曲家兼歌手ってことは薄々知ってたものの、同類の杉真理とどこか混同してたかもしれない。でも杉は昔テレビで見たことがあって顔憶えてるので、このたび杉本を初めて顔見て、やっとはっきり区別がついた。ただし両者の提供曲一覧見ると、杉本のほうで知ってるのは小柳ルミ子の「お久しぶりね」「今さらジロー」ぐらいだし、杉のほうは稲垣潤一「ジンで朝まで」だけ程度だから、ほんとはどっちも「知ってる」といえるほどじゃないが。まあそれはともかく……
12/24『スポニチ』日曜恒例の個人特集でこの杉本を採りあげてて、「アイドルに混じっての初出場会見が場違いすぎて恥ずかしかった」とか「いい年して勘違いしないようにしなきゃ」と思ったとかいう団塊の裏方らしい話の中で、和田アキ子が生番組(『アッコにおまかせ!』のことだろう)で初出場歌手杉本について「知らん人」とコメントし、直後に自分が2曲作曲してもらってることが判って「土下座して謝りたい」といったという話題が出てた。当然インタビュアーが振った話だろうが、杉本は「アッコさんそんなことせんでいいよ」と苦笑したと。
つまり問題はまたしても和田アキ子だ。こいつにはもはや言葉もないな。土下座なんていう「一番簡単な」ことをすれば済む話じゃないだろう。というか、たまたま自分の作曲者だったから謝罪するっていうんだとしたら、そうじゃなかったらそのまますごすってことかね。もしそうだったら、いわれた相手は「芸能界のドン」から「俺の知らん人なくせに紅白出たモグリ」と蔑まれたという烙印を一生背負って芸能界で生きていくことになる。一つ間違えばそうなっていたかもしれない杉本に対し「土下座する」とか容易くすぐ口にしてしまうのは、謝罪なんかしないで「知らん人」で押し通すことより百倍失礼だ。公衆の面前で人の将来を左右する罵倒の言葉を口にした以上、結果の如何に係らずその責任をすべて引き受けるべきだろう。…… とにかく和田のそういうバカな言動は枚挙に暇がない。松田聖子を口を極めて罵っていながら、聖子が芸能界の「真のドン」BのSの傘下になった途端に掌を返して自分から和解と共演を持ちかけたりとか……
ともあれ「吾亦紅」、あまり好きなタイプの歌じゃないけど、すぎもとまさとは何となく応援したくなったな。というか、他の2つの収録曲試聴してみると、そっちのが好みみたい。http://musico.jp/contents/contents_index.aspx?id=r8QY3P&afl=music.goo.ne.jp


もう一題は、今日(12/25月)の『スポニチ』コラム「芸能界この一年音楽編」。今年最大のヒット曲は唯一のミリオンセラー「千の風になって」といわれてるが、「一番稼いだ曲」という見方になると事情は違ってて、1位は宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」だそうだ。つまり音楽配信を含めた総「売上高」ってことになるので、「Flavor」は25億円、配信なしCDのみの「千の」は11億円とのこと。しかも宇多田は今年また衝撃的記録を作ったと。つまり全作品のダウンロード数が年間1千万件超で、世界記録だって。テレビだけぼんやり見てると、ポップス界で売れたのはコブクロとかEXILEとかジャニ系とかに見えるが、実はまた女王にしてやられてたってわけ。というか小栗旬とともに、TBSの今年唯一のヒット商品『花より男子2』が生んだとんでもない副産物の1つってこと? 因みに同コラムによると、「シングルCDはあと数年で世の中から完全に消える」とあるレコード会社幹部はいってるそうだ。まあ、CD信者の俺でさえ(つってもシングルはほとんど買わないが)最近はぽつぽつと配信に手出し始めてる有様だからな……
http://listen.jp/store/album_0094638928751.htm