倖田來未
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『女性セブン』が報じた中居倖田の熱愛が本来なら目下の芸能界最大のゴシップニュースのはずだが、案の定ワイドショーもスポーツ紙も一切沈黙を決め込み、代わりに「王理恵破局か」とか「タカ破局か」とか誰もあまりそうは関心なさそうなことを大きく採りあげてる。いつも通りお達しが出たんだろうな。まあ当然のことだから、出なくても報じる側が事前に自主規制するってこともあるだろうが(梨本なんかはそれが嫌でテレビ界から去ったわけだ)。ジャニ系といえども赤坂や稲垣みたいに事件起こしたりとか、木村みたいに結婚てことになれば報道するの認めざるをえなくなるが、こと熱愛とかいうあやふやな分野に関するかぎり絶対表立った報道はさせないよな。亀梨小泉・二宮長澤といった本来大騒ぎになっていいはずの火種も、報じるのは一部週刊誌と『東スポ』『BUBUKA』などのアウトロー・メディア、あとはネット上での一般人の話題交換だけだ。しかし「だけ」といったが今ではネットのほうがメディアとして大きいから、逆に「報じてないのは新聞とテレビだけ」という言い方のほうが本当だろう。なのに妙なもので、今の世の中はまだその二者(とくに後者)が採りあげないかぎり、対象はダメージを蒙らずに済む。たとえば(話は飛ぶが)小泉政権時代週刊誌がこぞってこれでもかというほど小泉の怪しい裏事情を書きまくってたのに、新聞テレビが一切黙殺したため小泉は全く影響されることなく政権全うしたが、あれにも何かのカラクリの存在を感じたものだ。反面新聞テレビは自分では一切取材せず、ネタはすべて週刊誌から借用する。つまり週刊誌は新聞テレビにとっての都合のいいソースにすぎず、彼らはその中から適当なのを選んで流すだけでいい。たまたま流された対象はダメージ受け、場合によっては芸能人なら人気凋落したり政治家なら失脚や自殺すらする。その外側にはたまたま報じられずに済んでほくそ笑んでる対象も多数いるわけだ。つまり今の芸能マスコミ(政治家についての報道も似たようなもんだろ)は、下賎のようにいわれながら実は最大の取材力を持つ週刊誌界が下層をなし、取材力皆無(というよりわざとやらない)の新聞テレビがその上層にいて、ふんぞり返ったまま旨い汁吸い且つ権力欲満たしてるという構造になってる。ただしそれが成り立つためには、Bとかジャニとか吉本といった相当強い力のある豪族がいることが必要だ。新聞テレビはそいつらを局面的にガードしてやることによって、大局的には自分たちも保護される。彼ら豪族のそういう●●●風の性格が直らないかぎり、この構造は続くんだろうな。
それはともかく、倖田來未は実はかなり好きだ。エロカッコいいとかいわれてもう久しいが、その路線も俺は全然肯定してる。だからこの人の場合配信だけ買うよりDVD付きアルバム買わないと、パフォーマー倖田來未の全容は満喫できない(そこが売れる仕掛けにもなってるわけだが)。だが何より好きなのは実は唄声そのものだ。この人ほどソウルフルに(つっても素人がそう感じる意味でのことだが)唄える人はいないよね。近頃じゃR&B系の女子も多いが、どれもピンとこない。Tinaやbirdですら倖田の声の前じゃ顔色ないほどだ。つまり俺にとってのソウルフルって、要するに歌謡曲&演歌の匂いがするってことだな。彼女の声と歌には往年の黛ジュンや奥村チヨや朱里エイコらと同じ匂いを感じる。それをもっと突き進めると都はるみや小林幸子系の演歌になっていくわけで、間違っても和田アキ子あたりの偽ソウルには繋がらない。まあそこらが逆に「下品だ」とか「下手だ」とか判ってないやつらにいわれることに繋がるわけでもあるが。でもとにかくこの人ほどハズれなく聴ける例はない。初期(たぶん)のTrust Your Love、COLOR OF SOUL、So Into You、love across the oceanあたりがとくに好き。
http://www.hmv.co.jp/search/artist/000000000169477/