『天地人』シンポジウム

色々あって凹みまくってるんだが、それは措いといて。

朱鷺メッセでやった『天地人』シンポジウム(3/25)のいいとこどりを、NHKローカルがゴールデンにOAした。何しろ直江兼続が仕えた主君景勝の代の上杉家は越後→会津→米沢と3県に跨る2度の大移動をやってるので、当地新潟だけってのも何なので福島と山形からもそれぞれの地元歴史家を呼び、案の定というか｢わが県こそは兼続の最大の所縁の地｣という思いを暗に秘めた主張大会になってたようで、なかなか面白かった。会津が｢対徳川戦のため兼続は12万の戦力を動員し〈北の関ヶ原〉にも充分勝てたが、対北敵のため敢えて追撃を控えた｣と豪語すれば、新潟は｢家康追撃を避けたのは祖謙信の義の教えを守ったから｣と反論し、米沢は米沢で｢現在の米沢の原型は兼続によって建設された｣と力説し、最後に原作者火坂雅志が｢甲斐武田家が信玄の次代で滅びた時代に上杉家を永続させた兼続には稀代の智謀家の印象があるが、決して謀略ではなく臣民への仁愛のための知恵だった｣と無難にまとめて中和を図ってた。新潟県内だけでも、兼続の生地六日町(現南魚沼市)、初城主地＆直江姓となった与板(現長岡市)、上杉家臣となってからの春日山(現上越市)と、各地とも｢おらが村こそは｣状態を呈してる。これでもしドラマがコケでもしたら目も当てられないから、何とか『風林火山』ぐらいの成績(16、7%?)は出してほしいものだ。でも今の『篤姫』があまりによすぎるので(常時20台)次は大変だろう。シンポで挨拶したNHKプロデューサーがちょっと自信過剰っぽいように見えたのが気にはなる。あと景勝・秀吉・家康等鍵になる配役がどうなるか、だな。

※写真は兼続と同じ｢愛｣の字の兜で気勢をあげる泉田知事。ややこっ恥ずかしい絵面なので小サイズにした。