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『デス・プルーフ』&『プラネット・テラー』

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD] プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]
ようやくレンタルで見た〈グラインドハウス〉2連作=『デス・プルーフ』(Q・タランティーノ)と『プラネット・テラー』(R・ロドリゲス)。面白かった──っていつもそればっかだが、基本何でも面白い人なので。
というか、とにかくこの二人(タラさん&ロドさん)がいいのは三池崇史に似て毛の先ほどもシリアスさがないところだよねどちらも。しかしタラさんの退屈さとへんてこりんさに徹する癖はもう病気というか死ぬしかない。『デス』って後半のカー・アクションが売りなんだろうけど、実はそれをも含めたトータルの変さ加減こそがほんとの見所だとしか思えんよね。つーかそもそもこれめちゃくちゃ低予算だろ。『キルビル』でスタントやったという女優の奮闘ぶりは確かに凄いけど、ジャッキー・チェンなんかもっと凄いこと昔から山のようにやってるしな。逆にロドリゲスの『プラ』はめちゃくちゃカネつぎ込んでるように見える。この二人のアンバランスさは何? 当然濃さで満腹できるのは後者だ。ロメロの『ゾンビ』が大好きらしいロドさんはその趣味をモロ出しにしてて痛快。『映画秘宝』によると邦画で『片腕マシンガール』(腕斬られた女子高生が機銃装着)ってのがすでにできてて近い将来公開されるそうだが、この『プラ』のヒロイン(もがれた脚に機銃填め込み)と対決したら面白いかもな(我ながら安易な発想だな)。因みにこの映画にはタランティーノが例によってちょい役で出てるが、特殊メークの力借りてちゃっかりいいところ持ってってる。で結論。どっちも絶対真面目に見ちゃ(語っちゃ)だめな映画です。