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『四つの嘘』『モンスターペアレント』『Tomorrow』


7月期新連ドラの顔ぶれがようやく出揃ったが、贔屓筋女優一辺倒のウォッチャーとしては結局当初どおり本命『四つの嘘』(永作博美高島礼子テレ朝)対抗『モンスターペアレント』(米倉涼子CX)穴『Tomorrow』(菅野美穂TBS)という予想でよさそうだ。永作は同じテレ朝の『婚外恋愛』以来6年ぶりの連ドラ主演だが、このところ『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『人のセックスを笑うな』(残念ながらどちらも未見)等映画で急激に高評価されたので今まさに旬といえる頃合だ。しかも原作脚本が『功名が辻』(淀殿をやった)の大石静ってことで、以前からの永作好きのオヤジ誌『アサ芸』が早速その期待値を大々的?に報じた。その記事見出しは恥ずかしくてここには引用できないほどだが(「永作が思いっきり○○されるッ!」)、要するに男どもを手玉にとる魔性の女ぶりが遺憾なく発揮されるんじゃないかってことだ。永作=魔性といえば伝説の短篇「罰ゲーム」や常盤貴子と絡んだ出世作『ひとり暮らし』があるが、実はむしろ『週末婚』『冷たい月』『婚外恋愛』等他人の魔性に翻弄される役のほうが多い気がする。しかし今回は原作自体かなりハードらしいし、淀殿でそれこそ思いっきり魔性出させた大石静なので、アサ芸じゃないが期待はしていいだろう。あと高島礼子が加わるのも個人的に大いに心強い。
モンスターペアレント』は弁護士物ながら今流行りの教育現場物(個人的に苦手)でもあるってのがちょっと引っかかりはするが、木村佳乃南野陽子等毎回豪華ゲストが呼ばれてるらしいので、それで充分以上に相殺されるだろうと期待する。今年の米倉には他にテレ朝50周年ドラマ『氷の華』や初ミュージカル『CHICAGO』(10月赤坂ACTシアター・できれば見にいきたいが難しいだろうな)主演等の展開が待機する。
本物の魔性女優菅野美穂は今回の『Tomorrow』では献身的ナース役ってことでいかにも日曜劇場が好きそうなテーマでありキャスティングだが(主演竹野内豊)、毎回低テンションながら手堅い枠なのでこの前の主演作『働きマン』(日テレ)みたいなハズレにはならないだろうとこれまた期待を込めたい。
他に気になるものとしては、ここにきて深田恭子学校じゃ教えられない!』(日テレ)菊川怜打撃天使ルリ』(テレ朝)が明らかになった。前者は苦手な学園物ながら深キョンとのミスマッチがどうか、後者はテレ朝深夜枠の女王(4度目)菊川のキレっぷりがどうかに興味が湧く。