.

TVで見る局所的歌謡事情2

MOON(DVD付)
2個前のエントリの補足。『歌コン』『音楽と髭』と同じ6/17(火)に録画した『THE M』だけ遅れて見たため。まず倖田來未「Moon Crying」はドラマ『パズル』主題歌で、新マキシシングル「MOON」に収録されてる。これは結構好き。というか、秋元順子「愛のままで…」にも通じる王道歌謡曲になってると思う。秋元がこれを唄ってもきっと違和感ないし、逆に倖田が「愛の…」唄っても全然オッケーだろう。とにかく彼女は現今の他のライバル・ボーカリストの誰にもない〈昭和の艶&翳〉を持ってる。絢香だろうとアンジェラ・アキだろうとこの艶・翳はまず出せない。それがソウルでありブルースの核心のはずなんだけど、みんな勘違いしてるよね。いくらいわゆる歌唱力があっても、いくら「帰国子女で英語ぺらぺらでーす、本場の音楽一杯聴いてまーす」なんていっても、この艶と翳が出せないことには意味がない。それは「本場」とか「歌唱力」とかいうことよりも、日本語と昭和歌謡の中に本来的に備わっていたものであるはずだ。


次に同じ『THE M』での久々のMAXだが、あの再現ドラマはちょっとあまりに端折りすぎだったな。数分で十何年かを振り返るんだからある程度の簡略化はしょうがないにしても、MAXの前身として安室奈美恵とスーパーモンキーズがあったことまで略しちゃ流石にだめでしょ。まあミーナとアキが交代したことに触れないのは百歩譲るとしてもね。…余計なことだが、彼女ら90年代半ばに企画物から出発して図らずも一世風靡し、その後急速に沈静化しつつも消滅しないでコアファンでギリギリ維持されてる(?)あたり、PUFFYと共通してるな。…なんてことはともかく、個人的にはやはりユーロからR&Bに路線変えて大ヒットした97年の3曲(「Give Me A Shake」「Love Is Dreaming」「Shinin'on-Shinin'Love」)がベスト。「Give…」ではオリコン1位獲り紅白初出場した。ってことで以下にその3曲のライブ映像を順に↓(各約5分)。