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本木雅弘/広末涼子

時の人二人をドラマヲタの目で採りあげてみる。
まず本木雅弘は何といっても『隣人は秘かに笑う』(1999)だ。

本木の役は主人公ながらとんでもない悪徳警官。気のいいお巡りさんを演じながら正体は冷酷非情で、隣家の主婦(水野真紀)への邪な恋情から策謀を巡らして徐々に心の中にまで侵入していく。その徹底した悪役ぶりが凄く、鬼気迫る傑作スリラーになってた。後半本木の元妻役で唐突に菅野美穂が登場するがこれがまたとんでもないエキセントリックなキャラで、ホラークイーン菅野ここにありの素晴らしさ。他に国分佐智子・大塚寧々・原千晶ら注目女優も共演。DVD化されていないが、今回の本木の栄光の機に是非復活させてほしい。
他の注目作としては近年の『今夜ひとりのベッドで』があるが、残念ながら見ていない。妻役で瀬戸朝香が共演してるので、DVDBOXが安く出回るのを待ってるところ。
今夜ひとりのベッドで DVDBOX
他に大河『徳川慶喜』は半ばまで見たが、複雑な幕末史の描き方がどうも拙くて途中でやめた。映画で見たのは『RAMPO』だけだが、2バージョンとも公開時劇場で見た、と思う。 あと『双生児』を叩き売りVHS(100円)で持ってるが未見。


一方の広末涼子は、何といっても渡部篤郎と共演した『愛なんていらねえよ、夏』(2002)だ。莫大な遺産を相続した盲目の令嬢(広末)が、生き別れた兄を騙る財産狙いのヤクザ(渡部)にまんまとダマされて豪邸で同居するはめに…という話。演出は今や巨匠となった堤幸彦だが、視聴率は散々で毎回10%以下。しかし渡部の過剰な演技やドラマの独特な雰囲気からのちにカルト人気を得た。
愛なんていらねえよ、夏 DVD-BOX
他に『元カレ』はライバル役の内山理名狙いで見ていたが、文字通り元カレ(堂本剛)を横盗りする広末はヒロインながら悪役然としてた。
元カレ DVD-BOX
またTBSで田村正和の娘役を2度やったことがあり、『オヤジぃ。』(2000)では母黒木瞳・姉水野美紀、『おとうさん』(2002)では姉飯島直子中谷美紀・妹深田恭子という豪華共演で壮観だった。
オヤジぃ。 VOL.1 [DVD] おとうさん DVD-BOX