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三木たかし


三木たかし、昨年亡くなった遠藤実に代わってレコード大賞授賞式でプレゼンターとしてステージに立ったのを見たが、自身そのとき既に声を失っていたりと相当よくない状態だったようだ。昭和の大ディーバ黛ジュンの実兄で、黛の名バラード「夕月」(ここでマヒナスターズもカバーしてる→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20070112)の作曲者だが、意外にも妹への提供曲はそれぐらいだったようだ。作曲家としてのデビューは泉アキ「恋はハートで」とのことだが、この歌オンタイムで聴いた、というか見た。何かのCMソングで、ダイマナイトボデーとミニスカが強烈セクシーな新人泉アキのイメージにぴったりのパンチの利いた(死語?)曲だったのを憶えてる。代名詞的な最大の代表作というと石川さゆり津軽海峡・冬景色」ってことになるんだろうが、 でもそれ以上にテレサ・テン「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」で3年連続全日本有線放送大賞&日本有線大賞W受賞ってのがとんでもない偉業だ。あと和製ジョーン・バエズといわれてた(らしい)森山良子をメジャーデビュー曲「禁じられた恋」の大ヒットで世に送り出したのも大きい。組んだ作詞家はなかにし礼阿久悠荒木とよひさ山上路夫ら昭和のヒットメーカー揃い。上記以外でおいらが知ってる曲or聴いたことのある曲を列挙してみるだけでも枚挙に暇がない。
あべ静江「コーヒーショップで」「みずいろの手紙」、石川さゆり能登半島」「風の盆恋歌」「漁火挽歌」、伊藤咲子「きみ可愛いね」、岩崎宏美「思秋期」、川中美幸「遣らずの雨」、香西かおり「花挽歌」、西城秀樹「君よ抱かれて熱くなれ」「ブーメランストリート」「ボタンを外せ」、坂本冬美夜桜お七」、故清水由貴子「お元気ですか」、故テレサ・テン「別れの予感」、鳥羽一郎カサブランカ・グッバイ」、中村晃子「恋の綱わたり」、西川峰子「あなたにあげる」、野口五郎「氷をゆらす人」、林あさ美「つんつん津軽」、保科有里「ラブ・バラード」(大分前ここで採りあげた→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20050325)、森進一「北の螢」、わらべ「めだかの兄妹」「もしも明日が…。」等。
こうして見ると遠藤実吉田正にさえ比肩するんじゃないかと思えてくる。これらの中で個人的に一番好きというと実は「恋の綱わたり」。珍しいカンツォーネ風だかシャンソン風だかのじんわりくるほんとにいいバラードだが、Youtubeにはこないなーと思ってたら今年になって奇特な人がUPしてくれてたので紹介しとく↓。因みに作詞の福田陽一郎(舞台演出家・脚本家)はこの曲を挿入歌としてたTBS系連ドラ『離婚ともだち』の脚本担当。中村晃子は同ドラマに出演もしてた。

三木たかしさんのご冥福を祈ります。























ところで一昨昨日(http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20090508)の頭で洩らした間抜けなドジ踏みが何とかなりそうで安堵した。ぶっちゃけ本ミス大賞の投票をウッカリ最終回収時間後にポスト投函しちまった(郵便はいつも窓口に持ってくのに今回に限って)ため消印が〆切り(5/8)より一日遅れになっちまうという大失態だったんだが、事務局のKさん(K文社)が運営委員に事情説明してくれるとのことで。認められるとしてもその旨の注がつくかもしれないが、とにかく全てが徒労に終わらずに済みそうでほんとよかった。ただ私的にはKさんにでかい借りができちまったのが癪ではある。いやそれこそ私的事情があってね…