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渡辺真知子

今日(9/15火)の『歌謡コンサート』では千葉紘子が「折鶴」唄ったが残念ながらそれほど思い入れはないので(いい歌だとは思うが)代わりに昼の『おもいッきりDON!』「火曜紅白歌謡館」で渡辺真知子が「迷い道」唄ったのでそっちを採りあげる。http://www.ntv.co.jp/don/talk/2009/09/post-22.html どこにでもいそうないかにも普通っぽい感じの女の子が自分で作った歌をテレビでがんがん唄いまくるという方向性は、目一杯アーティストぶってラジオにしか出なかったユーミン中島みゆきらとはまるで違ってて(いうまでもなくあの人たちはあざとくテレビを拒否してみせることによって逆に誰よりも有効にテレビを利用してたわけだが)新鮮で親しみやすく、現代の大塚愛絢香愛内里菜ら「アイドル系アーティスト」とでもいうべき路線の嚆矢となった。
なんてことはともかく、彼女の最初期3大ヒット作をまず「迷い道」から↓。『夜ヒット』にて。


次は「ブルー」↓。3曲の中で一番地味なイメージだが実はレコード大賞&歌謡大賞のW最優秀新人賞曲(デビュー曲は「迷い道」であるにもかかわらず)。今では珍しい──というか当時から珍しかっただろうがハンドマイクでなくスタンドマイクで唄ってるのは両手を使っての振りがあるためだろうか。でもそもそもこの人はこっちのほうが似合う気がする。


最後は「かもめが翔んだ日」↓。派手目のメロディーと「翔んだ」の語によって彼女を当時流行った「翔んでる女」の代表格に押し上げ、上の2曲以上に「渡辺真知子といえばこれ」といえる代名詞になった。

翔んでる女などと呼ばれながら実は3曲とも鬱な失恋歌であることに気づく。この↑「かもめ」の詞でも翔んでいくのは女じゃなく男のほうだというのが皮肉だ。


今ではすっかり貫禄ついたお姐さんになった真知子姫だが、こうして見ると当時の歌唱姿はほんとに初々しくていい感じだ(いや今の唄いっぷりがダメってわけじゃ全然ないが)。
GOLDEN☆BEST 渡辺真知子