「さよならはダンスの後に」
1/5火『歌謡コンサートSP』http://www.nhk.or.jp/utacon/old/index.html 目玉曲倍賞千恵子「さよならはダンスの後に」すっげー期待してたんだが…残念すぎたぞNHK。
なんで昔と同じにやらせないんだよ。伴奏ピアノだけでしかも歌い手本人だけの変に大袈裟な振り付きって…そんなんじゃこの歌のノリのよさと華やかさが全然出ない──どころかもう歌自体が台無しじゃん。折角の機会だから今回限りの独自のステージにしようみたいな変な下心でやるんだろうけど、それが勘違いな演出過多だっていうんだよ。
どうせ過剰にやるなら例えばここまで↓やらないと意味ないってこと。
↑これならバックの大仰な踊りと歌い手の適度な振りとが巧くマッチしてて、ある意味昔見た歌唱以上に効果的だと思えるほどだ。
なんでこんなにクドくいうかというと、その「昔見た歌唱」ってのをとても懐かしく思ってるからだ。それはガキの頃大好きだった『TBS歌謡曲ベストテン』(司会三木鮎郎)という歌謡ランキング物の走り番組で、この曲と石原裕次郎の「二人の世界」が10週ぐらい毎週ぶっ続けでランクインしてて、両曲ともテレビで一番早い時期に憶えた流行歌になってた。思えば今では映画スターとしてのほうが名高いその2人を、映画なんて全然見たことない子供がテレビで毎週欠かさず顔見て歌聴いてたんだから妙なものだ。
ところでこの「さよならは…」のオリジナルレコード音源はこれ↓なんだが…
上の懐メロ時歌唱との違いが判るだろうか? そう、「何もいわないでちょうだい」の「ちょう」のところがオリジナルでは変に甘えすぎの抑揚がわざとつけられているが、後年の歌唱ではそれがさらっとしたごく自然な唄い方に変えられてる。どちらかといえば後者のほうが好きで、その意味でも上の懐メロステージのは好感度高い。尤も上記『ベストテン』で聴いてた往年の歌唱では当然レコードに近い抑揚がつけられてたはずだが…子供心ではそんなには気にならなかったってことか。
…ってことで懐かしついでに件の石原裕次郎「二人の世界」もあげとく↓。これは映画のワンシーンらしい。