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『演歌の花道』

録画しておいた『懐かしの昭和メロディ』(テレ東)を見る。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sun/backnumber/381.html
3時間番組。関東でのOA(2/12)から約2ケ月遅れ(4/?)。色々興味深い局面があったが、長くなるので話題を1つに絞る。ズバリ『演歌の花道』。かつてあったテレ東の看板歌番組で、新潟では深夜に時々やっていた程度だと思うが、この『懐かしの…』は過去の歌唱映像のみで構成されるため、当然『演歌の花道』の映像がしばしば使われる。つまりTBSの『ザ・ベストテン』やフジの『夜ヒット』と同様のポジションにある旧番組だ。
演歌の花道』の最大の特徴は、1つは歌手がスタジオに作られたセット──つまり酒場の店内とか渡し舟乗り場等々それぞれの曲に合わせた人工の場面──の中で唄うことと、もう1つはマイクを手に持たないこと。といっても口パクというわけじゃなく、おそらく頭上のマイクで録るんじゃないかと思う。この2つの要素が他にない独特の雰囲気とクオリティーを生み出していた。しかもセット作りは毎回かなり凝ったものだったらしい。『ザ・ベストテン』の過剰な演出は今でも語り草だが、あちらを〈動〉とすれば『演歌の…』は〈静〉のベクトルで勝負していたといえるのかもしれない。
で、今回の特筆はその『演歌の…』での五木ひろし木の実ナナの大定番デュエット曲『居酒屋』。あまりにも有名な歌でありながら、この2人が実際にテレビで一緒に唄ったこと自体極めて珍しく、しかもそれが『演歌の…』での歌唱となればこれはもう貴重だ。Youtubeで検索したら、あったあった。論より証拠、これがそれだ↓。(※但し非常に残念なことにこの映像では歌と口が合っていない。おそらくアップロード時の都合で音源だけCDか何かのを使ったんじゃないか)




ところで『演歌の…』の映像ソフトが出ていないものだろうかと思って検索したら、なんととうの昔にVHSで出ていた! 但し各レコード会社の権利の関係で、テレビ局独自の「傑作集」のようなものは出せないらしく、歌手別のソフトになってた(そういえば『ベストテン』や『夜ヒット』も同じだ)。当然今は中古でしか出回っていなくて、みんな高値だ。とりあえず藤あや子のを注文した。贔屓ってこともあるが比較的安かったので。
『ベストテン』『夜ヒット』の2大番組は近年続々とDVD出してるから、ここらで『演歌の…』も奮発してくれないものか。ちょっと難しいかな…