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わが偏愛的女優痴話5 吉村由美

natsukikenji2006-02-10

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隣人13号』を見た記念に吉村由美。といっても、もちろんプロパーの女優じゃない。
Puffyの片割れの吉村由美だ。映画はこれ以外にちょい役で出ているのが一つある
(らしい・未見)だけ。女優の仲間入りとすらまだいえないような段階だし、そうなるのを
期待してるわけでもない。要はファンだから見ねばと思っただけで。
最近よくあるようにこの映画も漫画が原作とのことだが、遺憾ながら漫画をほとんど読まない
人間なので、いきなり映画を見た(レンタルでだが)。例によってアマゾンあたりの一般評は
原作より出来が云々と小うるさいことをいってるが、残念ながらそっちに興味が向くことは
まずない。どうだろうと要は吉村由美が見れればそれでいいわけで。
さてこれはいってみれば『殺し屋1』を相当マイルドにした感じのバイオレンスものだ。
吉村は新井浩文演じる敵役のチンピラやくざの妻。もとはレディースで鳴らしたが、
子持ちになった今は相当丸くなって逆に若妻の色気むんむんという設定。
そこに隣人13号(小栗旬or中村獅童)が近づいてきての復讐戦に巻き込まれるわけだが、
はっきりいってあまりにもはまり役だ。いうまでもなく吉村は寝屋川の元ヤンで、
結婚離婚とその後の浮名を経て、近ごろますます妙な色気を増しつつある。
むろんそうだからこそ抜擢されたわけだ。カットに入れた画像は回想シーンの一こまで、
まさにレディース時代。後年夫になる新井(当時は族のアタマという設定)が気に入らないやつの
顔をナイフで切りつけるのを平然と見おろしている図だ。こわ〜〜。この女Puffy
ならなかったらほんとにこうなっていたんじゃないかと思わせる。ていうか、半ばほんとに
こんな感じに近かったんじゃないか。その意味でもPuffyになってほんとによかったね。
ちなみに以前テレビで楽屋で喫煙しているところがちらっとオンエアされたことがあったが、
彼女ほど煙草が似合う女性タレントはいないと思ったものだ(ちなみに今はやめてる)。
映画はまあなかなか面白い。ラストにちょっと叙述トリック(?)入ってたりとか。
でも、だからといって吉村由美が出ていなくても面白いと思うかというと、そこまでは
いかない。ただひとつ目を瞠ったのは、敵役をやった新井浩文という役者だ。
その〈嫌なやつ〉さ加減があまりにもはまってる。世の中にこういう近づきたくないやつ必ず
いるよなとマジで思わせる。こいつ本物なんじゃないかと。「やりすぎだろ!」という名台詞にも、
「おまえがいうか!」とマジつっこみたくなるし。けどどうやら演技らしいんだな。
この男、近い将来ぐっとくるかもしれない。闘う相手となる中村獅童すら食ってるから。
ちなみに一度だけ吉村との愛欲(?)シーンがある。残念ながらはっきりとは映されないが。
にしても、こういうある意味でひどい役柄をやったのは、Puffyの片割れの選択としては
ちょっとした驚きだ。なにせアメリカでは子供のアイドルってことになってる身の上だから。
それもまたそういう変なプライド持たないPuffyらしさか? ともあれ拍手を贈りたい。