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「北上夜曲」

6/30土『歌謡コンサート』「決定版!ムードナイト」。http://www.nhk.or.jp/utacon/backnumber/090630.html
こうやって時々ムード歌謡/ムードコーラスの特集をやってくれるのはありがたくはあるんだが、ただ結局またしてもマヒナ・ロスプリ・ロスイン・東ロマという往年のヒットグループの再集結という形になってしまうのが如何ともしがたいんだな。いや勿論この人たちはそれぞれにいいし好きだから呼んでくれるのは大いに結構だけど、結局近年のこの分野はずっと「これは!」という新顔に恵まれていないのがとても残念だということ。そんな中この番組でしか聴けない(見れない)平和勝次とダークホースの「宗右衛門町ブルース」(以前こことで採りあげた→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20080913)を再度やってくれたのはまあよかった。
あとマヒナスターズが「北上夜曲」を往年のオリジナルデュエットパートナー多摩幸子とともに唄ったが、迂闊にもその組み合わせを見るのは多分初めてで収穫だった。
ってことでその「北上…」の98年の歌唱映像を↓。

因みにこの映像での和田弘(左端、スチールギター)と三原さと志(左ボーカル)は勿論今は既に亡く、またギターの日高利明(右端)も抜けて白片與(ハワイアン歌謡の草分けバッキー白片の子息)に代わってる。その左隣のベース白片修(與の弟)は現在も変わらず(但し最盛期マヒナのベース担当は山田競生だった)。また和田に代わる現在のスチールギターは向坂卓人(白片兄弟と向坂はマヒナ分裂時のグループ=アロハ・スターズのメンバーでもあったとのこと)。つまり最盛期からのメンバーは松平直樹(右ボーカル)と佐々木敢一(ウクレレ&ソプラノ)のみ。


なお番組では上記4組の主要メンバーが懐古トークやってて、「マヒナさんだけは大先輩で別格だが他の3組はライバルで口も利かなかった」(ロスプリ森)「でも今は一緒にコンサートやってる」(東ロマ鶴岡)「10年ぐらい市場独占してたが昭和40年代あたりから後輩が沢山出てきて華やいでよかった」(マヒナ松平)といった話だけでも時代が概観できるようで楽しかった。あとはまた何とか新星が出てきて再興してくれるのを願うばかりだ。例のイケメントリオ(参照→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20090422)に期待するしかないか?
 それからもう1つお願いしたいのは、マヒナだけじゃなく他のグループもたまには昔みたいに楽器やりながら唄ってほしいってこと。そのほうが絶対「ムード」一層高まると思う。