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荒木一郎「ジャニスを聴きながら」

悪魔のようなあいつ』見てる。いやー面白い! 面白すぎる。やっぱ倉本聰山田太一は嫌いだが久世光彦はいい。といっても世間的な意味でのストーリーがいいとか演出がいいとかそんな意味じゃ全然ないよ。そんなことには全く何の興味もない。一片の関心もない。
ワンシーンワンシーンがもう凄いね。目ぇ瞠りっ放し。何が凄いって、とにかく全てが「徹底的にテレビドラマ」であるってところ。そうこれはどこまでも「テレビドラマ」でなければならなかった作品だ。これがもし映画だったらおいらは全然どうでもいい。ハナも引っかけない。これは「テレビ」であるところに意味の全てがある。久世はそれを完全に理解してた。その意味で堤幸彦はおそらく久世に大きな影響を受けてる。
…なんてこともほんとはどうでもよくて、まずとにかくキャスティングからして凄い。デイヴ・平尾(=表記はこのドラマでのクレジットによる)がぴったりすぎる役でびっくりした。若山富三郎頑張りすぎだなあの長台詞。安田(大楠)道代いいね『ツィゴイネルワイゼン』より大分前だから当然若いし。ディック・ミネいいところで出てくる。
だが誰よりもやはり荒木一郎のいい味出しっぷりがもう抱腹モノ。
↓手前沢田研二、後方荒木一郎


でその荒木一郎といえば子供の頃見た実母加藤治子との共演ドラマ(トイレの蓋を作る会社社長のドラ息子役)で唄った「トイレフタの歌(?)」(多分自作)からもう忘れがたいが、一番好きなのはあおい輝彦に提供した「ジャニスを聴きながら」。
↓これこれ、もう大好きで今でも全部諳んじられる。今度絶対カラオケで唄う。

テレビで「ジャニスというのはジョプリンかイアンか」という質問にあおいが「聴く人によってどっちでも」みたいなこと答えてたのを憶えてる。


ところが知らなかったがこの曲なんと荒木自身が先唄っててそれをあおいがカバーしたってことらしい。
↓これが荒木自身のバージョン。今回初めて聴いた。

詞が若干違ってる。アタマの「ロードレース」(=あおいバージョン)が「コカコーラ」に変わってるし「ぼく」が「おれ」になってる。


ついでだからデイヴ・平尾もあげとく。
↓GS時から大分後年のライブだが、ザ・ゴールデン・カップス本牧ブルース」。これも大好きな曲。(鹿内孝の同名曲とは別の曲)

↑勿論ボーカルが平尾だが、なんと08年に亡くなってた、残念。
ついでに敢えて買いとくと、検索途中で「ゴールデン・カップスはGSじゃない、骨太のロックバンドだった」なんて聞いたふうなこと書いてるブログを見かけたが、カップスは立派なGS以外の何物でもなく、ロックバンドとかいうくだらないものとは全く無縁だった。なぜならそもそも当時「ロックバンド」とかいうくだらないものは日本に1つも存在していなかったのだから。





























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